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【あらすじ】
大正2年、大阪・岸和田の呉服屋に生まれた糸子は「女にしかできないことを見つけて自由に生きたい」と裁縫の道へ進む。20歳で洋装店を開業し、22歳で結婚。順風満帆な生活だったが3人目の子を身ごもった時、夫が戦死し一変。シングルマザーとなる。。
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「カーネーション」のキャスト・スタッフ情報
【キャスト】
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- (小原糸子) 尾野真千子
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- (小原糸子(晩年)) 夏木マリ
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- (小原千代) 麻生祐未
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- (小原ハル) 正司照枝
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- (吉田奈津) 栗山千明
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- (安岡泰蔵) 須賀貴匡
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- (安岡勘助) 尾上寛之
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- (小原静子) 柳生みゆ
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- (小原清子) 眞木めい
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- (小原清子) 坂口あずさ
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【スタッフ】
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- 佐藤直紀(音楽)
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「カーネーション」のあらすじ
1話
大正13年9月。岸和田だんじり祭の日の朝、11歳の小原糸子(二宮星)は、出かける父・善作(小林薫)を元気いっぱいに見送る。母・千代(麻生祐未)、祖母ハル(正司照枝)たちと子どもたちが待ち構えるなか、だんじりがやって来る。近所の青年・泰蔵(須賀貴匡)が務める「大工方(だいくがた)」が、だんじりの上で舞う姿に糸子は憧れを募らせる。いつもの生活が始まっても、糸子の頭の中は、だんじりのことでいっぱいで…。
2話
学校で糸子(二宮星)は一生糸で食べていけるようにという名前の由来を話す。担任教師の、将来は嫁として実家の呉服屋を盛りたてろという言葉に、糸子は、だんじりに乗るために大工になりたいと答え、みんなに笑われる。男子とケンカしたあげく、用務員に頭突きをして担任からきつく叱られても、まったくこたえない。父・善作(小林薫)の言いつけで、同級生・吉田奈津(高須瑠香)の家、高級料亭「吉田屋」に集金に行くことに…。
3話
吉田屋で客の同情を買って、まんまと集金に成功した糸子(二宮星)。父・善作(小林薫)に喜ばれて有頂天になるが、善作は女である糸子に商売を仕込む気はなかった。正月、糸子は妹たちとともに母・千代(麻生祐未)の実家へ挨拶に行く。千代は善作に代わり、祖父・清三郎(宝田明)に借金を申し込む。一方、糸子はいとこに誘われ、近所の洋館での外国人の舞踏会をのぞく。夢のように美しいドレスに我を忘れてみとれる糸子だった。
4話
糸子(二宮星)は、舞踏会で見たドレスが目に焼きついて離れず、あこがれを募らせる。一方で、集金先の菓子屋で万引きをした男子をこらしめる。だが、逆に仕返しのケンカを売られ、河原で悪ガキと取っ組み合う。帯の間から、集金したお札が川に流され、あわてて追いかけた糸子は溺れかけるが、泰蔵(須賀貴匡)に助けられる。ずぶぬれで帰った糸子は、「女が男と張り合おうと思うな」と、善作(小林薫)に思いきり頬を殴られる。
5話
善作(小林薫)に殴られて以来、糸子(二宮星)は、女に生まれたことに意気消沈していた。だんじり小屋に行き、泰蔵(須賀貴匡)にだんじりの屋根にこっそり乗せてもらうが、気は晴れない。そんな折、神戸の祖母・貞子(十朱幸代)から糸子に小包が届く。中身は小さなドレスだった。大喜びの糸子だったが、ドレスは糸子には小さ過ぎた。しかし、だんじりと違っていつか手に入るかもしれない、と糸子の心は晴れてくるのだった。
6話
糸子(二宮星)は近所のおばちゃんに神戸から届いたドレスを見せ、そこでアッパッパという洋服なら手軽に作れると聞く。さっそく祖母・ハル(正司照枝)にサラシをもらい、夜中にようやく一着のアッパッパを縫い上げる。大得意の糸子に善作(小林薫)も感心する。以来糸子は裁縫に夢中になり、神戸の祖父・清三郎(宝田明)らに縫った物を送りつける。それから3年後の昭和2年。糸子(尾野真千子)は14歳の女学生になっていた。
7話
小原糸子(尾野真千子)は、女学校から走って帰っては、夢中で裁縫をする日々を送っていた。父・善作(小林薫)は呉服屋の客を増やすことをねらい謡の教室を始めたが、商売には結びつかない。ある日糸子は、呉服の集金の途中にあるパッチ屋の店先でミシンを見かける。布が勢いよく縫われていく様子に糸子の目がくぎ付けになる。糸子は“このミシンこそ、自分が乗れるだんじりだ”と思い、目指す物をつかんだ気持ちで有頂天になる。
8話
糸子(尾野真千子)は、パッチ屋の店先でミシンを見つめる毎日を過ごし、家ではアッパッパを作って妹たちに着せていた。しかし、父・善作(小林薫)は「呉服屋の娘がけしからん」と洋服作りを許さない。ある日、糸子はパッチ屋の主人・桝谷(トミーズ雅)に声をかけられ、ミシンに触らせてもらう。ミシンで布が縫えたことに感動した糸子は、パッチ屋の手伝いを始める。働くことが楽しくてしかたがなく、家事も率先してやり始める。 15分
9話
糸子(尾野真千子)は前にも増して女学校が退屈になり、パッチ屋に通いつめてミシンに触れ、店の手伝いをしている。一方、善作(小林薫)は呉服店の行く末を気遣う地元の資産家・神宮司(石田太郎)から、娘の嫁入り衣装の注文を受ける。糸子はパッチ屋の主人・桝谷(トミーズ雅)の、店で働かないかという誘いに舞い上がり、女学校を辞めて働きたいと思い始める。そんな折、千代(麻生祐未)の兄・正一(田中隆三)がやってくる。
10話
正一(田中隆三)は、めい・糸子(尾野真千子)がパッチ屋を手伝っていることを知り、善作(小林薫)と千代(麻生祐未)を問い詰める。正一が帰った後、糸子は女学校を辞めてパッチ屋で働きたいと打ち明けるが、善作はどなりつけ、殴る蹴るの大暴れ。数日後、善作は神宮司(石田太郎)の娘の衣装を買い付けに行くが、ツケがきかず買えずにいた。糸子は、働きたいと懇願し続けるが、仕事が行き詰まっている善作は聞く耳を持たず…。
11話
善作(小林薫)は千代(麻生祐未)に実家の松坂家に借金を申し込ませるが、善作自ら来るようにと断られる。糸子(尾野真千子)は善作のお供で神戸の松坂家まで行くことに。糸子がいとこ・勇(渡辺大知)らと楽しんでいる間に、千代の父・清三郎(宝田明)は善作に、時流に合わない呉服店を畳めと言う。結局借金はできず、失意の善作はだんじり小屋を訪れ、泰蔵(須賀貴匡)に、だんじりの上で舞う大工方になれなかった思いを語る。
12話
借金に失敗した善作(小林薫)は、神宮司(石田太郎)の娘の花嫁衣装を用意できず、神宮司に「店を畳むなら早い方がよい」と諭される。糸子(尾野真千子)は女学校の帰り道、いじめられている勘助(尾上寛之)に出くわし、助けようとするが逆に負かされてしまう。勘助に背負われて家に帰りついた糸子は大泣きする。だんじりに乗れず洋裁も禁じられ、男に負けるのが悔しくてならないのだ。善作は、その泣き声をじっと聞いていた。
13話
糸子(尾野真千子)は女学校を辞めることを善作(小林薫)に許され、パッチ屋で働くことになった。千代(麻生祐未)に付き添われ、意気揚々と初出勤した糸子だが、優しかった職人たちが皆、どこか冷たい。理由を尋ねると兄弟子は「これまでは客だったから、ちやほやしたが、一番下っ端になったからには相応の仕事をしろ」とお茶くみや掃除などの雑用を押しつけてきた。糸子はミシンには触ることもできず、仕事の厳しさを思い知る。
14話
家族の前では明るくふるまう糸子(尾野真千子)だが、千代(麻生祐未)らはパッチ屋の仕事のつらさを察していた。そんな折、奈津(栗山千明)がパッチ屋にやってくる。憧れの泰蔵(須賀貴匡)の結婚のウワサを聞き、確かめたくて糸子に会いに来たのだ。店からの帰り道、結婚をやめるように言えと詰めよる奈津に糸子は閉口する。ある朝、糸子は風邪をひいて熱を出す。無理して出勤したものの「いないほうがマシ」と帰らされ…。
15話
かぜでパッチ屋から帰らされ、寝ている糸子(尾野真千子)は弱気になる。しかし千代(麻生祐未)が「自分の力で好きなことをやりとげる糸子は偉い」と褒める言葉が聞こえ、元気を出す。翌日にはかぜも治り、また張り切ってパッチ屋で仕事をする糸子。雑用をこなすことからも学ぶものがあると気づき、いつかミシンに触れる日が来ると確信する。その様子を見ていた店主・桝谷(トミーズ雅)は、夜間はミシンを使ってもよいと言う。
16話
糸子(尾野真千子)がパッチ屋に来て半年。相変わらず雑用で終わる毎日。しかし皆が帰った夜、ミシンを使えるのが至福の時だ。まもなくパッチの裁断を教わり始めた糸子だが、祖父・清三郎(宝田明)が偵察に来て、その厳しさに衝撃を受ける。清三郎は糸子を高級パーラーに連れ出し、パッチ屋を辞めて自分の紡績工場で好きなだけミシンを使うように誘う。4月、奈津(栗山千明)の思いをよそに、泰蔵(須賀貴匡)の祝言が行われる。
17話
パッチ屋に来て2年がたった昭和5年。糸子(尾野真千子)は、パッチ作りは一通りのことが出来るようになった。しかし泰蔵(須賀貴匡)の妻でセンスのよい八重子(田丸麻紀)に洋服も作ってみたらと言われ、洋服作りという本来の夢を思い出す。幼いころもらったドレスを窓際で眺めていると、洋服姿の奈津(栗山千明)を偶然見かけ、糸子には悔しさが込み上げる。洋服を作るとなれば善作(小林薫)が反対するのは目に見えていた。
18話
善作(小林薫)を説得しようと、男物のアッパッパを贈ることにした糸子(尾野真千子)。工夫を重ねたアッパッパが完成するが、機嫌が悪い善作に捨てるよう言われる。千代(麻生祐未)は困った末、店に隠すが客に見つかり50銭で売れることに。驚いた善作は洋服作りの条件として、糸子にアッパッパを商品として作らせる。結局は善作も気に入り、それを着て商店街をかっ歩する。しかし糸子には新たな苦難が降りかかろうとしていた
19話
桝谷パッチ店を辞めさせられた糸子(尾野真千子)。落胆している糸子に、善作(小林薫)は「早く次の働き口を探せ」と言う。しかし仕事は、なかなか見つからない。ある日、岸和田に洋服を着た美しい女性が現れた。根岸良子(財前直見)というミシンの販売員で、東京のメーカーから派遣されて営業に来たのだ。根岸は、木之元電キ店の店先で実演販売をすることに。糸子は根岸の美貌や、掲げる洋服を目を輝かせて見つめる。
20話
糸子(尾野真千子)は根岸(財前直見)に洋裁を教わりたいと頼み込む。根岸が心斎橋に開いたミシン教室に喜んで向かうが、その内容は簡単すぎた。本格的に学びたい糸子だが、そこまでは無理だと断られる。帰り道で出会った貞子(十朱幸代)は、ミシンを買ってやると言うが、善作(小林薫)が許さないと糸子は断る。その時、人気歌舞伎役者の中村春太郎(小泉孝太郎)を見かける。女たらしの春太郎の連れは、糸子がよく知る娘で…
21話
春太郎(小泉孝太郎)と一緒だった奈津(栗山千明)のことを心配しつつ、家へ帰った糸子(尾野真千子)。善作(小林薫)に洋裁教室やミシンのことを話すが、激しい怒りを買ってしまう。だんじり祭の日、糸子は奈津を見つけて春太郎とのつきあいを注意し、大ゲンカになる。ある日、善作が井戸端にいると、パッチ屋の桝谷(トミーズ雅)がやって来た。桝谷は、糸子が将来有望だと褒め、洋服がこれから主流になるだろうと話す。
22話
善作(小林薫)は根岸(財前直見)に土下座して、糸子(尾野真千子)に洋裁を教えてほしいと頼む。ある日、糸子が家に帰ると、根岸が善作に謡を習っていた。根岸は、1週間だけ小原家に泊まり謡を教わる代わりに、糸子に洋裁を教えることにしたのだという。糸子は大喜びし、千代(麻生祐未)たちも洋食を作ろうとするなど、張り切って準備する。いよいよ、その日、洋服を着こなした根岸が、岸和田の街をさっそうと歩いてきた。
23話
根岸先生(財前直見)は、まず糸子(尾野真千子)に洋服を着せ街を歩かせる。そして好きな花を尋ね、糸子がカーネーションを挙げると「その花のように堂々としろ」と教える。続いて心斎橋のカフェに糸子を誘い、本当によい服は夢や希望を与えると話し、糸子は大きな影響を受ける。しかし、またも女連れの春太郎(小泉孝太郎)を目にし、糸子は猛然とにらみつける。帰り道では堂々と会釈する糸子を泰蔵(須賀貴匡)が驚いて見送る。
24話
洋裁の基礎を1週間でたたき込もうと厳しく教える根岸先生(財前直見)に、糸子(尾野真千子)は必死でついていく。その様子は見物に来た勘助(尾上寛之)もたじろぐほどだった。楽しいお別れ会の後、根岸先生は「頑張りなさい」の言葉を糸子に残し去っていく。灯が消えたような小原家に、善作(小林薫)がラジオを買ってくる。2年後、小原呉服店は相変わらず不景気だが、ラジオで糸子はデパートの火災を知り制服作りを思いつく。
25話
黒田屋百貨店の火事で和服の女性が逃げ遅れたというニュースを聞いた糸子(尾野真千子)は、心斎橋の百貨店に走る。店員の着物姿を確認し、支配人の花村(國村隼)に制服を作らせてほしいと直談判する。自作のワンピースを見せる糸子だが花村は取り合わない。だが、制服はデザインが大切という花村の言葉から、糸子はセンスのよい八重子(田丸麻紀)に相談する。そして一晩で10枚ものスタイル画を仕上げ、翌朝再び花村を訪ねる。 15分
26話
支配人の花村(國村隼)に“ダメ出し”をされ、糸子(尾野真千子)は斬新なデパートの制服を考えようと悩む。しかし八重子(田丸麻紀)は変わった服ではなく、「よい所に連れていってもらえそうな服」を考えるよう、アドバイスする。善作(小林薫)からは、現物を作って店に行くように言われ、糸子は2日徹夜して縫い上げる。作った制服は、家族には好評で善作は持って行くより糸子が着て行ったほうが、話が早くて面白いと言う。
27話
制服の試作品を着てきた糸子(尾野真千子)に、花村(國村隼)は驚くが、店内に糸子を立たせ、採用を決める。ただし正月セールに間に合うよう、1週間に20着を仕上げるという厳しい条件だった。家族は喜んで糸子を手伝うが、借りようとした桝谷パッチ店のミシンが、年末は使えないことが分かる。糸子は神戸の松坂家に行ってミシンをかけることにし、祖母の貞子(十朱幸代)たちは喜ぶが、それを聞き善作(小林薫)は激怒し…。
28話
千代(麻生祐未)たちに説得されて松坂家に向かい、ミシンを使い始めた糸子(尾野真千子)だが、善作(小林薫)の怒りが千代や妹たちに向くことを思うと心が晴れない。案の定、静子(柳生みゆ)から電話がかかってくるが、何と善作がミシンを買ってきたという知らせだった。飛ぶように糸子は帰る。勘助(尾上寛之)まで手伝い、正月であることも忘れて、一同は制服づくりに励む。善作が、ついに糸子の洋服づくりを認めたのだった。
29話
無事、期日に納品を間に合わせた糸子(尾野真千子)。正月セールでそれを身に付けた店員を目にして感激する。糸子は手伝いの礼に訪れた安岡髪結い店で、奈津(栗山千明)に会い見合いの話を聞くが、奈津が片思いしている泰蔵(須賀貴匡)のことを口にして怒らせてしまう。一方、制服の後に新しい仕事が入るでもなく、小原呉服店はますます左前になっていく。しかも妹の静子(柳生みゆ)が、就職せず糸子を手伝いたいと言い始める。
30話
静子(柳生みゆ)が取ってきた仕事は、一晩でパッチを100枚仕上げるという、とんでもないもの。引き受けた糸子(尾野真千子)に善作(小林薫)は激怒し、家族の手伝いを禁じる。ハル(正司照枝)たちは隙を見て手伝おうとするが、うまくいかない。しかし夜中に居眠りをする糸子に善作は焦り、結局、寝ないように見張ることに。早朝、なんとか仕上がったパッチを点検していた善作は、とんでもないことに気づき、大騒ぎになる。
31話
糸子(尾野真千子)は「小原呉服店」で洋服作りを始め、妹の静子(柳生みゆ)が作ったチラシを配る。それを見た吉田屋の芸ぎ・駒子(宮嶋麻衣)が糸子の初めての客となる。別の店で作った洋服は失敗だったという駒子だが、糸子は体型や雰囲気に似合うデザインを考えて張り切る。しかし生地代を善作(小林薫)から借りるのに一苦労する。一方、奈津(栗山千明)は結婚を控え、糸子には絶対に洋服を作ってもらわないと言い張る。
32話
奈津(栗山千明)の父(鍋島浩)が倒れたと聞き、糸子(尾野真千子)はひそかに心配する。一方、糸子が作った洋服の出来に喜んだ駒子(宮嶋麻衣)を説き伏せ、それを着て通りを歩かせて大得意になる。女性を美しく装わせる喜びを知って舞い上がった糸子は、代金を払おうとする駒子に、次でよいと受け取ろうとしなかった。しかし善作(小林薫)に、洋服の代金はおろか借りた生地代も返せず、商売は慈善事業ではないと一喝され…。
33話
善作(小林薫)は糸子(尾野真千子)の独立はまだ早いと、紳士服専門店へ修業に行かせる。意地の悪い店主(団時朗)や同僚に苦労する糸子だが、ひとり川本勝(駿河太郎)という職人だけは、愛想がよい。一方玉枝(濱田マリ)から、勘助(尾上寛之)の帰りが遅く、家に給料を入れなくなったと相談される。探るうちに糸子は、勘助がダンスホールに入り浸っていることを突き止める。目当ては美しい踊り子・サエ(黒谷友香)だった。
34話
紳士服ロイヤルに、ダンスホールの踊り子・サエ(黒谷友香)が現れ、糸子(尾野真千子)は仰天する。サエはイブニングドレスを注文しにきたのだ。“金に糸目をつけない”というサエに、店主(団時朗)は喜ぶが、任された糸子はイブニングドレスを見たこともない。八重子(田丸麻紀)らにアドバイスを求めたりした末、祖母・貞子(十朱幸代)を頼る。糸子は一方で、最近飲みすぎの善作(小林薫)のふがいなさに寂しさを感じていた
35話
イブニングドレス作りに気が進まない糸子(尾野真千子)だったが、同僚の川本勝(駿河太郎)は、これから踊り子たちが次々ドレスを作るはず、と励ます。まず安い布で試作品を作った糸子は、朝起きてビックリ。千代(麻生祐未)が試作品のドレスを着ていたのだ。千代は優雅に踊ってみせ、直すところを指摘した。仮縫いを何度も繰り返すはずだったが、サエ(黒谷友香)は、そのドレスに大喜びし、そのまま売るように糸子に迫る。
36話
サエ(黒谷友香)を怒らせたことで、糸子(尾野真千子)は店主(団時朗)に延々と叱られる。そんな糸子を川本勝(駿河太郎)が氷屋に誘う。糸子は、勝の前では素直に商売を忘れてしまう自分を反省する。しばらくして、サエがまた現れる。イブニングドレスにかけるサエの思いを聞いた糸子は、意気投合し心をこめてドレスを仕上げるが、サエの意中の相手を知って仰天してしまう。そして奈津(栗山千明)の運命が変わろうとしていた。
37話
奈津(栗山千明)の父が亡くなり、吉田屋は若おかみの奈津が支えることに。強がりの奈津に、糸子(尾野真千子)は、いらだちさえ覚える。一方、勝(駿河太郎)が予想したとおり、糸子が作るドレスは踊り子の間で評判になり、紳士服ロイヤルは大繁盛。糸子は自宅でもミシンを踏む日々。だが店主(団時朗)はドレスを見下していて、糸子はおもしろくない。そんなある日、迷子の長男を探す泰蔵(須賀貴匡)が、奈津の前に現れる。
38話
踊り子のサエ(黒谷友香)の進言で、糸子(尾野真千子)は善作(小林薫)に、自分で洋裁の店を開きたいと頼む。しかし酒を飲み過ぎているフシがある善作は、もう一軒別な店を繁盛させたら考えてやってもよいと答え、糸子をいら立たせる。突然辞めると言いだした糸子に、紳士服店の店主(団時朗)は頭を抱えてしまう。一方入籍を控えた奈津(栗山千明)は玉枝(濱田マリ)のもとに髪を結いに行き、そのさりげない優しさにふれる。 15分
39話
安岡髪結い店で糸子(尾野真千子)の前に現れた奈津(栗山千明)は元通りの気位の高さだったが、糸子は玉枝(濱田マリ)から奈津が涙した経緯を聞き、一安心する。やがて生地屋の「末松商店」に勤め始めた糸子だったが、仕事はセーラー服の縫製だった。店を繁盛させねばと、糸子は店主(板尾創路)に談判し売り場に出るが、なかなか売り上げが伸びない。そこに洋服を作りたいという客・長谷ヤス子(中村美律子)がやってくる。
40話
ある日、糸子(尾野真千子)が仕事から帰ると、千代(麻生祐未)が妙に浮かれている。意外にも紳士服店の職人・勝(駿河太郎)が訪ねてきていたのだ。不思議がる糸子に勝は「顔を見にきた」と告げ、なぜか千代が照れる。一方ヤス子(中村美律子)が洋服の出来に満足し、新たな客を連れて店に来る。糸子の生地選びと立体裁断のサービスは、たちまち評判になり、客は次々に増え、店の縫い子たちまでが洋服を作りたがるようになる。
41話
大繁盛の末松商店は、糸子(尾野真千子)が分かりやすく描いたスタイル画をつけるサービスを始めたことで、夜まで客の列が途切れない。糸子は岸和田に洋服が広まってきたと判断し、自分で洋裁店を開く決意を固める。しかし、相変わらず酔っ払って帰った善作(小林薫)は許そうとせず、激しい言い合いに。善作に殴られても引き下がろうとしなかった糸子だが、顔を合わせることに耐えられず、いったん神戸の松坂家へ身を寄せる。
42話
糸子(尾野真千子)が家に戻り、末松商店は連日客でいっぱい、結局今までどおりの生活が続く。しかし、ある日の夕方、善作(小林薫)は突然、吉田屋で盛大な宴会を催す。若おかみの奈津(栗山千明)は泰蔵(須賀貴匡)が気になり座敷をのぞくが、内容を知ることはできなかった。その翌日、善作は店の貼り紙をはがし、小原呉服店の看板を見上げる。そして、いつもどおり仕事から戻ってきた糸子を、あぜんとさせる事態が待っていた。
43話
善作(小林薫)は小原「洋裁店」とするべく、質屋の雇われ店主となり、家族とともに家を出た。戸惑う糸子(尾野真千子)だが千代(麻生祐未)に励まされ、ハル(正司照枝)との2人暮らしを始める。迎えた開店の日、家族たちに祝福され気持ちを新たにする糸子。しかし急には繁盛せず、ヤス子(中村美律子)ら客からまた裁断だけを頼まれてしまう。そんなある日、珍しく伯父・正一(田中隆三)に連れ出され、意外な人物と再会する。
44話
糸子(尾野真千子)は、勝(駿河太郎)を前にしてもけげんに思うばかりだったが、勘助(尾上寛之)の話から、実は善作(小林薫)も乗り気の結婚話だと知り驚く。全くその気がない糸子だが、玉枝(濱田マリ)たちにも冷やかされる。結婚よりも商売で頭がいっぱいの糸子は、自らノコギリを持って店の改装を試みる。そこへ奈津(栗山千明)が訪ねてきた。奈津は糸子に、祝言は絶対に料亭吉田屋で挙げるようにとケンカ腰で迫る。
45話
善作(小林薫)と清三郎(宝田明)が珍しくそろって、糸子(尾野真千子)を訪ねてくる。ハル(正司照枝)も加わって、“自らは仕立ての腕を持ち小原家に婿に入る”という勝(駿河太郎)を褒め、糸子に結婚を迫る。戸惑う糸子に、八重子(田丸麻紀)は親に従って結婚してよかったと話す。あっという間に祝言の日が決まり、貞子(十朱幸代)が、はりきって婚礼衣装を用意するなど、周囲は盛り上がる。糸子は騒ぎに嫌気がさしていた。
46話
糸子(尾野真千子)のもとに300坪のテントを一晩で縫うという大仕事が舞い込む。あきれつつもハル(正司照枝)が手伝い、テントは完成するが、糸子はミシンを踏み過ぎて膝を痛めてしまう。医者の言いつけに背いて糸子は仕事を続け、看護師の制服作りまで思いつく。祝言の翌日が期日とあって当日もミシンから離れず、花嫁なのに大遅刻してしまう。しびれを切らして迎えに来た奈津(栗山千明)は目の前の光景に驚かされることに
47話
膝を痛めて立てない糸子(尾野真千子)は奈津(栗山千明)に背負われて祝言に向かったが、婚礼衣装を忘れてしまう。しかし奈津に衣装を借り美しい花嫁姿となる。勝(駿河太郎)に優しく迎えられ、一同の温かい祝福に涙ぐむ糸子。翌朝、代わって納品に行ってやるという勝に、夫がいる生活も悪くないと思う糸子。2階で紳士服を仕立てる勝はいつも機嫌がよい。しかし、いつまでも同僚同士のような2人にハル(正司照枝)が注意する。
48話
糸子(尾野真千子)は勝(駿河太郎)と初めて話し合うことになった。仕事が好きで、奥さんらしいことができないかもしれないと打ち明けた糸子に、勝は、糸子の仕事をする姿にほれたのだから、思うように働けと言う。糸子はようやく結婚してよかったと思う。2年後、店は「オハラ洋装店」と名前を変え、間もなく長女・優子を授かり、善作(小林薫)が世話を買ってでる。母となり幸せいっぱいの糸子に、戦争の影が忍び寄っていた。
49話
勘助(尾上寛之)に赤紙が来て、糸子(尾野真千子)らは盛大な壮行会を開いて送り出す。しばらくして勘助から届いたハガキは、検閲の墨で塗り潰されており、嫌悪感を覚える糸子。翌年には国家総動員法が施行され、戦時色が強まっていくが、洋装店は繁盛する一方だった。昭和14年夏、2番目の子どもを妊娠中の糸子は、仕事中に立ちくらみを起こし、心配する善作(小林薫)によって強制的に神戸の松坂家へ行かされることになる。
50話
糸子(尾野真千子)が臨月を過ごすことになった松坂家では、家業の紡績工場が軍需品を作らざるを得なくなり清三郎(宝田明)や貞子(十朱幸代)が苦慮していた。店が気になる糸子は、こっそり抜け出して様子を見に行くが、電車の中で陣痛が始まってしまう。道中出会った木之元(甲本雅裕)に助けられ自宅に担ぎ込まれるが、難産で苦しむ。勝(駿河太郎)、善作(小林薫)、千代(麻生祐未)らが心配する中、次女の直子が誕生する。
51話
昭和15年秋、いよいよ統制が厳しくなり、糸子(尾野真千子)の洋装店も金額に上限が設けられてしまう。しかし糸子は、もうけを度外視してオシャレな服を作り、代金の代わりに野菜などの食料をもらうことが増えていく。問題は、やんちゃな次女の直子で、預け先の手を焼かせて断わられてしまう。仕事がはかどらない糸子を善作(小林薫)が呼び出し、困っている問屋から販売禁止のぜいたくな生地を買い取ってやれという話をする。
52話
ぜいたく品として禁止されている布を問屋から買い取った糸子(尾野真千子)。布に一筋入っている金糸を黒リボンを縫いつけて隠し、逆にアクセントにすることを思いつく。完成した洋服を静子(柳生みゆ)らが着るとたちまち評判となり、客が客を呼んで大量の布は順調にさばけた。しかし、生地問屋で預かってもらっていた直子が、あまりのやんちゃぶりについに返されてきてしまい、糸子と勝(駿河太郎)は預け先を探し途方に暮れる。
53話
糸子(尾野真千子)と勝(駿河太郎)は、直子を勝の弟夫婦に預けることに。後ろ髪を引かれる思いで店に戻った2人だが、直子が気になってしかたがない。ついに夜通し歩いて様子を見に行くが、ようやく慣れたところだからと断られ思い直す。それからの糸子は懸命に仕事をし、年末までに大量の布を使い切り、ようやく大みそかに直子を迎えに行く。正月、オハラ洋装店の服で着飾った女性であふれる神社で糸子は喜びもひとしおだった。
54話
昭和16年7月、女性のオシャレを排除しようとする流れに玉枝(濱田マリ)らの安岡髪結い店は苦しんでいた。糸子(尾野真千子)のオハラ洋装店は相変わらずの繁盛だが、勝(駿河太郎)の仕事は減っている。ある日、勘助(尾上寛之)が戦地から戻ってくると分かり、善作(小林薫)らも大喜び。糸子は、はりきって歓迎会の準備を進めた。しかし歓迎会に勘助は現れず、祭りにも来ないことを不審に思った糸子は直接訪ねることにする。
55話
昭和16年12月、太平洋戦争が始まる。糸子(尾野真千子)のもとに国防婦人会の澤田(三島ゆり子)たちがやって来て、モンペを強要する。嫌がっていた糸子だが、その動きやすさを気に入り、戦争中、モンペでもオシャレを忘れない女性がいると実感する。ある日糸子は、戦地から戻って閉じこもっていた勘助(尾上寛之)が仕事に出ているとを知り、サエ(黒谷友香)に会わせ元気づけようとするが、大きなショックを与えてしまう。
56話
八重子(田丸麻紀)が、糸子(尾野真千子)と玉枝(濱田マリ)の間をとりなすが、糸子は追い返してしまう。内心落ち込んでいた糸子だが、昌子(玄覺悠子)のしったで目が覚め、家族のため仕事に専念すると誓う。昭和17年、衣料品売買には切符が必要となり、善作(小林薫)が来て整理を手伝うようになる。2人の娘に手を焼きつつも仕事に励む糸子は3人目を妊娠中。一方、勝(駿河太郎)は夜釣りと称して出歩くことが増えていた。
57話
勝(駿河太郎)に初めて歌舞伎に誘われ、驚きつつも一緒に出かけた糸子(尾野真千子)。最初はおっくうだったが、戦時下でもオシャレをした女性を街中で見かけて刺激を感じる。歌舞伎座で美しい女に声をかけられた。女は糸子に、勝がひいきにしている料亭の者だと挨拶する。心斎橋百貨店で思いがけずショールを買ってもらい、うれしくなった糸子。家に帰ってから、これからはオシャレもし、夫や子どもたちを大切にしようと思う。
58話
昭和17年末、糸子(尾野真千子)の3回目の出産が近くなった矢先、勝(駿河太郎)に召集令状が届く。糸子はあえて仕事で気持ちを紛らわせるが、勝の髪をバリカンで刈っているうちに万感の思いが込み上げる。出征前夜、善作(小林薫)に向き合った勝は、すみませんと頭を下げ、糸子は思わずむせび泣く。そして善作と勝は徹夜で飲み明かした。数日後、勝が送り返してきた背広のポケットにあった1枚の写真に、糸子は仰天する。 15分
59話
写真の女は、歌舞伎座で声をかけてきた勝(駿河太郎)の浮気相手だった。糸子(尾野真千子)は、勝の浮気を知りながら、もう出征したのだからと気にもとめず、面会に訪ねてみようなどと言う善作(小林薫)の態度に激怒する。自分は女として見られておらず、仕事好きだから重宝されたのだと、これまでの勝のすべてを腹立たしく思う糸子。そして糸子は、男たちではなく、珍しく奈津(栗山千明)に話を聞いてもらおうと思い立つ。
60話
善作(小林薫)は勝(駿河太郎)の連隊を訪ねたが会うことはできなかった。糸子(尾野真千子)は歳暮として、野菜を近所に配ることにし、そのなかに、そっと安岡家を加える。勝が日本を離れたと知って間もなく、澤田(三島ゆり子)らが訪ねてきて、勝のミシンを資源として供出するように糸子に迫る。死んで国の役に立てという言葉に糸子は激怒し、その夜は隣にいない勝を愛しく思う。しかし階下では善作に大変なことが起きていた。
61話
善作(小林薫)が、火鉢に油の瓶を落としたことから火事になり、糸子(尾野真千子)は身重の体も忘れて必死に善作を助け、病院へ運び込む。一命を取りとめたものの、善作は絶対安静を命じられて小原家へ戻ってくる。千代(麻生祐未)や妹たちに頼ることもできず、休む間もなく後片づけを始める糸子だが、陣痛が来て、その夜三女を産む。無事誕生を知って、隣の部屋で寝ていた善作もハル(正司照枝)も安どの涙を流すのだった。 15分
62話
赤ん坊が生まれて1週間。やけど養生中の善作(小林薫)の世話は、千代(麻生祐未)ではかなわないことが多く、糸子(尾野真千子)は妹や縫い子たちをしったして、仕事と子育てと看病を切り回す日々。ある日、清三郎(宝田明)と貞子(十朱幸代)が見舞いに訪れる。清三郎が名付け親となって、赤ん坊は聡子と決まり、一同は、ようやく和やかな時を過ごす。帰りに何気なく貞子のモンペを見て、糸子にあるアイデアがひらめく。
63話
貞子(十朱幸代)のモンペは、最高級の大島の着物から作ったものだった。確かに“モンペでも女性がオシャレをしたい気持ちは同じだ”と、糸子(尾野真千子)は一張羅からモンペを作り、着物に戻せる作り方を考え始める。縫い子たちと研究を重ね、モンペ作りの教室を開いたところ、最初の客はサエ(黒谷友香)だった。サエをはじめ女たちは、鮮やかな着物に大胆にハサミを入れてモンペを作る。オハラ洋装店はにぎやかさに包まれる。
64話
善作(小林薫)は木之元(甲本雅裕)たちの助けを借りて病院通いを続けていたが、恥ずかしさのあまり周囲には人助けをしようとしてのやけどだと偽っていた。一方戦地の勝(駿河太郎)からはがきが届き、糸子(尾野真千子)は、やはり無事を祈らずにはいられない。ある日モンペ教室に八重子(田丸麻紀)が現れる。戸惑う糸子の前で、八重子は黙々ともんぺを作る。帰る前に八重子は泰蔵(須賀貴匡)の出征が間もなくであると告げる。
65話
泰蔵(須賀貴匡)の出征の日。八重子(田丸麻紀)に頼まれた糸子(尾野真千子)が見送りに向かう傍ら、善作(小林薫)は自ら歩いていくと言い張る。やけどに驚く泰蔵に、善作は偽ることなく、自分で出した火事だと告げる。万歳を叫んだ善作が倒れ、介抱しようとする糸子。そこで糸子は、物陰にたたずむ奈津(栗山千明)の姿を目にする。見送り以来、善作は一層弱ってしまう。糸子は絶対に治すと誓い、仕事と子育てにまい進する。
66話
ようやく回復してきた善作(小林薫)が無理をしないかと、糸子(尾野真千子)は不安でしかたがない。そこへ善作の友人の木岡(上杉祥三)が石川県の温泉旅行を持ちかける。糸子や千代(麻生祐未)は心配するが、善作は旅行を楽しみにしており、しかたなく糸子は国民服を新調し、酒を持たせて送り出す。その夜、善作が書いたらしい「店主・小原糸子」の字を帳簿に見つけ、もの思いにふける糸子のもとに、善作危篤の電報が届く。
67話
危篤を知った糸子(尾野真千子)は隣家に駆け込むが、旅先にいるはずの善作(小林薫)の幻を見たと言われ、死を悟る。3日後、骨つぼを抱えて戻ってきた木之元(甲本雅裕)らを前にし、糸子は世話をかけたとわび、立派な葬式を出すと決意する。通夜でも気丈に振る舞う糸子。だんじりの時の写真を前に、思い出話しに花が咲く。しかし手伝いに来た女性たちは、潤沢にある食料を怪しむ。そうとも知らず改めて善作を思う糸子だった。
68話
善作(小林薫)の通夜と葬式で食料を使い切ってしまい、糸子(尾野真千子)は慌てて縫い子らを買い出しに行かせる。しかし、小原家は闇商売をしているとウワサが立ち、売ってもらえない。洋服作りの礼に食料をもらうため、配給所に行かなかったことが誤解を招いていた。喪が明けるのを待たず、糸子は店を開けるが、今更ながらに世間の恐ろしさを知る。だが千代(麻生祐未)は、晴れやかに妹たちを励まし、小麦粉でだんご汁を作る。
69話
大日本婦人会の澤田(三島ゆり子)がやって来て、モンペ教室を閉め、ミシンを供出するように糸子(尾野真千子)に迫る。思い悩むうちに、かつて善作(小林薫)の世話になったという、軍需工場でもうけている男性の話を思い出した糸子は、軍需品を縫えば供出を免れることに思い至り、大急ぎでその縫製の手はずを整え、ミシンは事無きを得る。その過程を振り返り、結局は善作に助けられたのかと、不思議な感慨を覚える糸子だった。
70話
昭和18年9月。戦局が厳しくなり、オハラ洋装店でも庭で野菜を育て、衣料品を手に農家をまわって食料を得るようになった。糸子(尾野真千子)らが軍需品の肌着などを縫う脇で長女・優子は軍事教練ごっこに余念がない。そんな中、優子にせがまれて糸子は映画を見に行くが、戦争の場面ばかりでそろって退屈して出てきてしまう。糸子は暗い子ども時代が続いている娘たちを思い、せめてキレイな絵を描くようにと色鉛筆を買ってやる。
71話
パーマ機を供出した安岡髪結い店は閉店し、八重子(田丸麻紀)がオハラ洋装店で働くようになった。ある日、糸子(尾野真千子)は突然、奈津(栗山千明)から呼び出され、吉田屋の購入を持ちかけられる。相変わらずの奈津は決して頭を下げようとはしないが、糸子はその借金の額に驚がくする。夫に逃げられ病身の母を抱えた奈津の苦境を八重子から聞き、糸子は助けようと奔走する。せめて奈津を雇おうとする糸子だが、既に遅かった。
72話
昭和19年9月。ひき手がおらず、だんじりは中止になってしまう。糸子(尾野真千子)の長女・優子は相変わらずの軍国少女ぶり。次女・直子は、来年は自分がだんじりをひくと幼いながらに強く決意している。糸子は、有事に備えて名札を縫いつけた服に抵抗を感じる。ある日、久しぶりに勘助(尾上寛之)が姿を現す。しかし、勘助は糸子に別れを告げないまま再び出征していく。間に合わないと知りつつ、勘助を追って糸子は走り出す。
73話
昭和20年正月。糸子(尾野真千子)は娘たちを連れて清三郎(宝田明)と貞子(十朱幸代)を訪ねる。清三郎が口にした、亡くなった善作(小林薫)に冷たく当たってすまないという言葉に糸子は驚く。貞子は生き延びるようにと糸子を励ます。バケツリレーなど消火訓練をして空襲に備える毎日だったが、3月14日の夜、ついに大阪への空襲が始まる。警戒警報のサイレンに、糸子は家族や縫い子らをしったし、懸命に防空ごうを目指す。 15分
74話
大阪の空襲は岸和田までは来なかった。糸子(尾野真千子)は、近所の女性たちと消火訓練をする日々に戻る。ハル(正司照枝)や子どもたちのことを考え、糸子は郊外の空き家への疎開を思いつく。嫌がるハルや千代(麻生祐未)、子どもたちを移し、糸子は仕事の傍ら自転車で食料を運ぶ。疲れきっている糸子だが、朗らかな千代に一瞬、気持ちをほぐされる。一方奈津(栗山千明)は、無一文となり日々の食料にも困る暮らしをしていた。
75話
勝(駿河太郎)の戦死を知った糸子(尾野真千子)だが、悲しみすら実感できないまま葬式を出す。そして炎天下の消火訓練や空襲警報の合間に、疎開先の家族に自転車で食料を届けるのだった。泰蔵(須賀貴匡)の戦死や神戸の屋敷の全焼など、つらい出来事を感情を殺してやり過ごした糸子だが、だんじり小屋を訪れた時、幸せだった時代を思い、涙がこみ上げる。疎開先の空襲で子どもたちを守った糸子は「絶対に死なない」と固く誓う。
76話
終戦を迎え糸子(尾野真千子)は善作(小林薫)らを思い静かに涙を流す。しかし心機一転、モンペからアッパッパに着替え、解放感を味わう。アメリカ軍が来るからと注意されるが、もう二度とモンペをはく気はなかった。店では軍から払い下げられた布地で肌着を縫うくらいしかできないが、木之元(甲本雅裕)と一緒に行った闇市には物が豊富で糸子は目を丸くする。帰り道、アメリカ軍をはばかり今年もだんじりが中止になったと知る。
77話
進駐軍が来て糸子(尾野真千子)らは、最初は恐れていたが、次第に慣れていく。店で縫った肌着を手に闇市へ通い、物々交換を重ねる日々だったが、ある日、久しぶりにサエ(黒谷友香)が訪ねてきて、無事を喜びあう。サエは、男がだんじりをひかずにいられないように、女はおしゃれしなければと言う。糸子は手持ちの軍服用の布地で洋服を作る。それでも女性たちが殺到し、糸子は早くステキな布地で洋服を作りお客に着せたいと思う。
78話
闇市で糸子(尾野真千子)は、鮮やかな色の洋服に身を包んだ女性を見て興奮するが、木之元(甲本雅裕)にパンパンと呼ばれる女であると教えられる。そんななか、八重子(田丸麻紀)から実家に戻ると告げられる。戦時中にパーマ機を供出し、玉枝(濱田マリ)ともうまくいっていなかったのだ。糸子は闇市の女たちのパーマをかけた髪に目をとめる。そしてパーマ機が東京に1台だけあることを突き止めると、八重子の説得にかかる。
79話
糸子(尾野真千子)は八重子(田丸麻紀)と昌子(玄覺悠子)と一緒に、パーマ機と洋服の生地の調達に上京する。空襲の爪痕が残る東京でパーマ機を探し当て、糸子は得意の値切り交渉をする。パーマ機を手に入れた一行だが、宿は雑魚寝で、糸子たちは気をつけようと言い合う。案の定、貧しい子どもたちが金品を盗みにくる。ようやく追い出して、ほっとしたのもつかの間、糸子は自分の布団の中に幼い少女が隠れていることに気づく。
80話
昭和20年暮れ。糸子(尾野真千子)は八重子(田丸麻紀)にパーマをあててもらい、改めて頑張ろうと思う。大みそかには、来年はよい年になるようにと祈った。年が明けた昭和21年。まだ生地は不足ながらも、洋裁の仕事が忙しくなってきた糸子。ある日、勝(駿河太郎)と同じ部隊に属していた復員兵が訪ねてきた。糸子の脳裏に勝の思い出がよみがえる。勝が常に身に付けていたと渡されたのは、勝と糸子、娘たちの家族写真だった。
81話
戦争中ずっと休刊になっていた雑誌が復刊し、そのアメリカンモード特集に糸子(尾野真千子)らは胸を躍らせる。闇市で鮮やかな水玉模様の生地を見つけた糸子は、さっそくサエ(黒谷友香)のためにワンピースを縫いあげる。しかし静子(柳生みゆ)から、それを着て恋人の復員を出迎えたいと頼みこまれ、仰天する。水玉のワンピースが大評判になったころ、美しい花嫁姿の静子をそっと見送る、糸子とハル(正司照枝)の姿があった。
82話
オハラ洋装店では、新たに経理担当者を雇い入れる。やってきた松田恵(六角精児)に、名前から女性だと思っていた糸子(尾野真千子)らは驚く。恵に人脈を広げるように勧められ、糸子は泉州繊維商業組合の寄り合いに参加する。そこで組合長の三浦(近藤正臣)、組合員の北村(ほっしゃん。)、そして紳士服職人の周防(綾野剛)らと知り合う。北村に勧められ、初めての酒を豪快に飲んで見せた糸子は、酔いつぶれてしまう。
83話
酔っ払って周防(綾野剛)におぶられて帰ったことを忘れたい糸子(尾野真千子)。紳士服の注文があったため、三浦(近藤正臣)に相談すると、なんと周防に仕立てを頼むように言われる。糸子は恥ずかしい気持ちを抑え、亡き夫の道具を使ってもらうため、店に案内する。長崎弁を話し、舶来の靴を履いている周防を、千代(麻生祐未)たちは珍しがりながらも受け入れる。一方周防は、糸子が作った水玉のワンピースに見とれていた。
84話
周防(綾野剛)はオハラ洋装店で、順調に紳士服の仕事をしている。千代(麻生祐未)は周防に妻子があると知って残念がる。一方、糸子(尾野真千子)は木之元(甲本雅裕)たちから、借金苦で夜逃げした奈津(栗山千明)について思いがけない話を聞く。パンパンと呼ばれる女になっているというのだ。糸子は周防とともに奈津の居所を突き止める。思わず奈津をどなりつけた糸子だが、誇りを傷つけられた奈津に追い返される。
85話
糸子(尾野真千子)は久しぶりに玉枝(濱田マリ)を訪ねる。奈津(栗山千明)の心を開くことができるのは、玉枝だけのはずだった。戦争で息子二人を失い、年老いて弱った玉枝は、いったん断るが、思い直して糸子と共に奈津を訪ね、一人奈津と向き合う。玉枝の優しい言葉に涙が止まらない奈津。出てきた玉枝は何も語らなかったが、一瞬奈津と見つめ合い、糸子は希望を持つ。そして周防(綾野剛)が仕事を終え、店を去ることになる。
86話
昭和21年9月。安岡家に奈津(栗山千明)が訪ねてくる。久しぶりに起きだした玉枝(濱田マリ)は、店を手伝ってほしいと言い始める。身の上を恥じる奈津に、玉枝は前に進むようにと強く言う。糸子(尾野真千子)は、奈津の借金の保証人となるが、祝言のときに助けられたからと礼を言わせない。糸子が制服を作り安岡美容室が新装開店したのは、だんじりの季節。女の子である直子(二宮星)も、だんじりをひける時代がきたのだ。
87話
昭和23年、オシャレに目覚めた女性たちでオハラ洋装店は大繁盛。糸子(尾野真千子)は娘たちに手を焼き、安岡美容室に度々行かせる。優子(野田琴乃)と直子(二宮星)はケンカが絶えず、マイペースな聡子(杉本湖凜)が加わり騒がしくて仕事にならない。糸子は恵(六角精児)に、泉州繊維商業組合の組合長・三浦(近藤正臣)から話があると聞く。料理屋で久しぶりに会った北村(ほっしゃん。)はリーゼントに柄シャツ姿だった。
88話
糸子(尾野真千子)は北村(ほっしゃん。)から既製服工場の手伝いを頼まれる。デザインを考えてほしいというのだが、客一人一人に合わせて洋服を作る自分のやり方との違いに、糸子は気が進まない。一方で娘たちの習いごとの間に仕事をしようと思いつくが、そのせいでピアノを買ってほしいという3人そろっての猛攻撃が始まってしまう。ようやく決心がつき、周防(綾野剛)に会うことを恐れながらも糸子は組合の事務所を訪ねる。
89話
北村(ほっしゃん。)の工場での初日、監督として現れたのは、周防(綾野剛)だった。うろたえていた糸子(尾野真千子)だったが、2年前の水玉ワンピースを作れという北村の言葉に、婦人服の流行を知らないのかと声を荒げる。驚いた北村は逃げ出し、糸子は周防に流行の「ディオール」の服を説明することに。家に戻った糸子は、工場の監督について昌子(玄覺悠子)に尋ねられ思わず言いよどむ。後ろめたい思いにがく然とする糸子。
90話
糸子(尾野真千子)が指導すると聞いて工場に来たという周防(綾野剛)。糸子は周防の言葉を、仕事上のことにすぎないと思い込もうとする。一方工場では、ディオールのラインの洋服が順調に出来上がる。生地代がかかりすぎると認めない北村(ほっしゃん。)を、糸子は勉強のためオハラ洋装店に連れていく。2人は言い合いになりかけるが千代(麻生祐未)らは喜んで北村を歓待する。独身の北村は感激し心ならずも癒やされてしまう。
91話
千代(麻生祐未)に「毒気を抜かれて」以来、北村(ほっしゃん。)は素直になってしまった。開店が近づき、残業しようとする糸子(尾野真千子)だが周防(綾野剛)に勧められて組合の月会合に出る。戦争で焼かれたものは戻らない、時代を切り開けと語る三浦(近藤正臣)。北村、周防、それぞれが抱えているものに思いをはせる糸子。帰り道に周防への切ない思いをかみしめる。開店の朝、美しい洋服姿の糸子はある決意を固めていた。
92話
糸子(尾野真千子)を周防(綾野剛)が抱きしめたところを、北村(ほっしゃん。)が見ていた。動揺する糸子。家に戻った糸子は着物に着替えず、洋服のまま店に出る。その夜初めて自分のために女性らしいデザインの洋服を仕立て、次々に新しい服を縫って店に出すようになる。ある日、三浦(近藤正臣)から呼び出され、糸子と周防にだまされたと北村が言っており、北村も糸子にほれていたと知る。驚く糸子だが、そこに周防が現れる。 15分
93話
ピアノを欲しがっている三姉妹は自作の小物を店で売ろうとする。しかし、あきれた糸子(尾野真千子)が片づけてしまう。三姉妹をガッカリさせまいと千代(麻生祐未)は全部売れたのだと工作する。周防(綾野剛)に呼び出され、糸子は着ていく服を選ぼうとするが、すべてに「ピアノこうて」の紙片が付いていてあぜんとする。周防は仕事中に足にケガをし、働けなくなっていた。周防は糸子に、三浦(近藤正臣)の驚くべき提案を話す。
94話
周防(綾野剛)は、オハラ洋裁店で紳士服の仕立てを受け持つことに。その穏やかな顔を見て、糸子(尾野真千子)は、ほっとする。三姉妹にオルガンを買ってやったものの、弾く順番を巡りケンカが絶えない。ある日、糸子が三姉妹を安岡美容室に迎えに行くと、見覚えのない中年男性(ラサール石井)が奈津(栗山千明)を迎えに来ていた。洋裁店に周防のミシンが届き、みんなで和やかに棚卸し作業をしていたとき、その男性が現れ…。
95話
中年男性(ラサール石井)が紳士服の注文に訪れ、周防(綾野剛)が糸子(尾野真千子)を呼びに来る。なんと、えんび服と一緒に、奈津(栗山千明)の花嫁用ドレスを作ってほしいという。男性は奈津の過去にとらわれず、幸せにしたいのだと言う。糸子は玉枝(濱田マリ)や八重子(田丸麻紀)と示し合わせて、奈津に、ないしょでドレスを作り上げる。花嫁となる奈津の幸せを祈りつつ、周防のそばで働く喜びをかみしめる糸子だった。
96話
恵(六角精児)が、糸子(尾野真千子)と周防(綾野剛)が北村(ほっしゃん。)をだましたといううわさを聞きつけた。恵は糸子を信じるものの、妻子を持つ周防と糸子の仲については反対する。2人のうわさは次第に広まり、ある日、親戚や近所一同が糸子をいさめるために集合。戦死した夫のことなどを持ち出し説得しようとするが、糸子は何と言われようが周防を店から出す気はなかった。そこへ三姉妹が現れ、大人たちを驚かせる。 15分
97話
糸子(尾野真千子)は、隣町に周防(綾野剛)の紳士服の店を開くことにする。率先して店のしつらえに取り組む糸子。一方オハラ洋装店は、繁盛するものの、ぎくしゃくとしている。そして周防も自分の家族を気にしているのだった。親族会議では妹たちを従えて糸子をかばった長女・優子(野田琴乃)だが、周防の子どもたちになじられ、つらい思いをする。そして紳士服の店が完成した日、糸子は周防が心から喜んでいないことを知る。
98話
昭和29年、糸子(尾野真千子)のオハラ洋装店は新しくなった。店では流行の服のファッションショーが行われ、次女・直子(川崎亜沙美)は手伝わされる。長女・優子(新山千春)は、絵の勉強に余念がない。招かれざる客として北村(ほっしゃん。)が現れ、三女・聡子(村崎真彩)も加わり、娘たちをカフェに連れていく。帰りに小原家で千代(麻生祐未)にもてなされる。木之元(甲本雅裕)はアメリカ商会なる店を始めていた。
99話
朝、優子(新山千春)、直子(川崎亜沙美)、聡子(村崎真彩)らは、小学校から高校までそれぞれの学校に出かける。優子の絵の先生が洋服を作るためにやってくるが、東京の美大に行きたいという優子の話になり、糸子(尾野真千子)は改めて優子の進路を考える。糸子は、優子の画家になる覚悟を問いただし、はっきりしない優子に美大を受けるなと言う。優子は泣きじゃくり落ち込むが、これ見よがしの様子に糸子はまったく動じない。
100話
優子(新山千春)は美大受験日を翌々日に控え、ついに糸子(尾野真千子)にどうすればよいかと泣きつくが、糸子は突き放す。千代(麻生祐未)が、はからってこっそり受験に送りだし、糸子は内心ほっとする。実は気にしていた直子(川崎亜沙美)も同様だった。ところが優子はその足で北村(ほっしゃん。)を訪ね、自分は画家になりたいのではなく糸子に認めてほしいのだと打ち明ける。結局、優子は大阪の洋裁専門学校に通うことに。
101話
優子(新山千春)は、いきいきと洋裁専門学校に通い、糸子(尾野真千子)も親身になってやる。直子(川崎亜沙美)は妬ましく見つめている。直子と聡子(村崎真彩)がひきに行った、だんじり祭の夜、集まった人々の前で、優子はスタイル画が認められて東京の学校を勧められていることを告げ、糸子に頭を下げる。糸子も今度は認める。優子が出発する朝、直子がいきなり飛びかかり大げんかに。原因は優子が手にしていたバッグだった。
102話
昭和32年。聡子(村崎真彩)がテニスの部活から戻ると優子(新山千春)が帰って来ていた。原口(塚本晋也)という教師の話ばかりする優子に糸子(尾野真千子)はうるさがるが、千代(麻生祐未)は気を回して心配する。優子は直子(川崎亜沙美)に、店は自分が継ぐから画家を目指せと言う。いらつく直子。糸子は三浦(近藤正臣)から周防(綾野剛)の近況を聞き、思いをはせる。一方で組合には同業の女性が増え、心強く感じる。
103話
東京で優子(新山千春)を教えている原口(塚本晋也)が小原家に立ち寄る。優子が心酔していたので千代(麻生祐未)は結婚の申し込みかと心配し、糸子(尾野真千子)はもちろん、直子(川崎亜沙美)にすら、あきれられる。原口のデザインについての話に聞き入る糸子たち。原口は直子が描いた絵から才能を見抜く。直子は一晩原口と話し込み、自分も上京して優子が通う洋裁専門学校に進み、原口の教えを受けたいと糸子に申し出る。
104話
昭和33年、直子(川崎亜沙美)が東京の服飾専門学校に進む日が近い。糸子(尾野真千子)は八重子(田丸麻紀)からディオールの最新デザイン、トラペーズラインの写真を見せられるが、肩から裾に広がるシルエットがアッパッパのようでよさが全く理解できない。北村(ほっしゃん。)から一緒にそのデザインの服を作ろうと持ちかけられるが、きっぱりはねつける。東京でバカにされまいと服や髪型に悩む直子は意外な服装で上京する。
105話
上京した直子(川崎亜沙美)はセーラー服のまま口をきかず、優子(新山千春)をいらだたせる。糸子(尾野真千子)は三浦(近藤正臣)に安くて上等の生地を扱う問屋を紹介されるが、大量仕入れが条件のため悩むことに。高校生の聡子(安田美沙子)は有望なテニス選手として新聞に載るが、生地に夢中な糸子は気にとめない。一方優子は、憂うつそうに入学式に向かった直子が、源太(郭智博)という青年を連れて帰ってきたことに驚く
106話
糸子(尾野真千子)は北村(ほっしゃん。)の既製服販売に加わる。上等な生地でウエストを絞ったデザインを考える糸子。が、ディオールのデザイナー、21歳のサンローランが発表したのは正反対の台形のデザイン。そのよさが理解できないことが不安になってくる。優子(新山千春)と直子(川崎亜沙美)の下宿に、教師・原口(塚本晋也)や直子の同級生が集まる。デザインの話で盛り上がるはずが、優子と直子の言い争いになって…。
107話
糸子(尾野真千子)の思いに反し、オハラ洋装店では筒型のサックドレスの注文が相次ぐ。どうしてもサックドレスがよいと思えず、糸子は八重子(田丸麻紀)に世の中に遅れを取る不安を訴える。予想どおり糸子がデザインした服は売れず、北村(ほっしゃん。)に頭を下げることに。夏休み、直子(川崎亜沙美)が源太(郭智博)たち同級生を連れて帰省してくる。その奇抜な格好にどぎもを抜かれ、糸子は若者との違いをまたも痛感する。
108話
昭和34年。アイビールックが流行し北村(ほっしゃん。)は早速、糸子(尾野真千子)に見せびらかすが相手にされない。優子(新山千春)が卒業し、店を継ぐために戻ってくる。糸子は、優子に恋人の悟(内田滋)を紹介される。しかし仕事を紹介してほしいと頼られ、突き放して2人を見守ることに。優子は店での修業を始める。一方直子(川崎亜沙美)は、独り下宿で風邪をひいて寝込む。そこに思いがけず千代(麻生祐未)が現れる。
109話
直子(川崎亜沙美)の見舞いに行った千代(麻生祐未)。若者たちの将来に思いをはせる。一方優子(新山千春)の店での修業もかなり板についてきた。若い妊婦からサックドレスの注文が入り、糸子(尾野真千子)は優子に任せてみる。はりきって取り組む優子だが、まじめで完璧主義なのが気になる糸子。案の定、仮縫いに時間をかけすぎ妊婦が倒れてしまう。大したことはなく、謝った優子も気を取り直すが、直子からある知らせが入る。 15分
110話
昭和34年、直子(川崎亜沙美)は若手デザイナーの登竜門・装麗賞を取る。優子(新山千春)は直子を祝福するが悔しさをこらえきれない。糸子(尾野真千子)は受賞を喜び、優子に対してはふだんどおりに振る舞う。北村(ほっしゃん。)が糸子がデザインした服が売れたと金を渡しに来る。時代遅れだったはずだと不思議に思う糸子。自分にはどうせ才能がないと店で、しょげている優子。ついに糸子は腹を立て母娘の大げんかが始まる。
111話
北村(ほっしゃん。)は糸子(尾野真千子)の服のタグをディオールに付け替えて売りさばき、詐欺罪で逮捕されたのだった。その騒ぎの中、直子(川崎亜沙美)が優子(新山千春)をしった激励する電話をしてくるが、優子には伝わらなかった。三浦(近藤正臣)から北村の話を聞き、がっくりする糸子。そこに優子が心を改めて店に出ると言い始める。数か月後、北村も招き優子の結婚式が行われた。直子は奇抜に装うが着替えさせられる。
112話
糸子(尾野真千子)は聡子(安田美沙子)のことを構わず、千代(麻生祐未)に、たしなめられる。実はテニスで秩父宮賞を取るなど活躍している聡子。だが糸子は、自分の感覚と時代の流れとの違いなど、仕事が気になる。サエ(黒谷友香)が久しぶりに店に来た。要望は流行のシンプルとは対極にあるゴージャスなドレス。欲しいものを前に、流行に頓着しないサエに、糸子は自分を省みて悩む。優子(新山千春)に糸子の初孫が生まれる。
113話
卒業後、東京の百貨店に店を構えた直子(川崎亜沙美)だが、直子の服はデザイン重視で実用性がなく、店員ともうまくいかない。糸子(尾野真千子)は上京して、客のための服を作るよう直子を諭し、手伝う。源太(郭智博)ら若いデザイナーたちにごちそうしてやりながら、世界に広がるその夢をまぶしく思う糸子。岸和田に戻ると、北村(ほっしゃん。)が聡子(安田美沙子)をデザイナーとして育てたいと申し出て、糸子はあきれる。 15分
114話
優子(新山千春)は娘を預けてオハラ洋装店で働き始める。直子(川崎亜沙美)は自分の店で店員たちに愛想を尽かされ、弱り切ってしまう。助っとを出す話になると優子は、直子の才能を理解できるのは糸子(尾野真千子)ではなく自分だと言いきる。直子の服を奇抜としか思えない糸子は、反論できない。結局優子が娘を連れて上京し、直子の店を立て直すことに。騒ぎのなか、聡子(安田美沙子)はテニスの大阪府大会で優勝していた。
115話
優子(新山千春)は直子(川崎亜沙美)の店の立て直しに取りかかる。客に愛想よく振る舞う優子に、こびを売るなと直子がつっかかる。しかし逆に叱る優子。テニスの大阪府大会で優勝した聡子(安田美沙子)は東京の大会へ向かう。姉たちの部屋に泊まり、仕事ぶりを見つめる聡子。そして全国1位になって岸和田へ戻る。糸子(尾野真千子)は喜んだものの、さほど興味は持たなかった。そして糸子は、聡子から意外な決意を聞かされる。
116話
短大を卒業して洋裁の学校に通い始めた聡子(安田美沙子)。勉強が苦手な聡子は3日で辞めたいと言いだし糸子(尾野真千子)をあきれさせる。しかしテニスの恩師から、聡子には根性があると聞く。糸子は自分のデザイン画をどっさり渡して、写し描いて練習するように言う。優子(新山千春)は東京で直子(川崎亜沙美)を手伝っているが、競い合いは相変わらずだ。ある日聡子のために優子と直子それぞれのデザイン画が送られてくる。
117話
糸子(尾野真千子)は優子(新山千春)と直子(川崎亜沙美)のデザイン画に、それぞれの個性を見いだす。ようやくモードの面白さを実感する糸子。糸子にとってモードは、時代を走り抜けるだんじりの大工方だった。店を手伝っている聡子(安田美沙子)は、好みのうるさい客・鳥山(末成由美)に指名され、懸命にデザインを考える。店を訪れた三浦(近藤正臣)から、跡取りの優子の成長ぶりを褒められ、糸子は店を譲る時期を考える。
118話
聡子(安田美沙子)のデザインした服は極端に丈が短く、鳥山(末成由美)は激怒する。落ち込む聡子を糸子(尾野真千子)はなだめたが、だんじり祭のために帰省してきた直子(川崎亜沙美)は、自分のやりたいデザインを曲げるなと励ます。聡子はロンドンの流行にヒントを得ていたのだ。北村(ほっしゃん。)が心斎橋の店舗物件を買わないかと糸子に持ちかけてきた。糸子は断るが、直子はこっそり物件をとっておいてくれるよう頼む。
119話
糸子(尾野真千子)は善作(小林薫)が呉服店の看板を自分に譲ってくれた経緯を思う。一方東京では、北村(ほっしゃん。)の前で優子(新山千春)と直子(川崎亜沙美)がけんかになる。“1つの店でやっていくことはできない”と優子は、岸和田に戻ることに。経営者にふさわしく成長した優子が戻った日、糸子は引退を決意し昌子(玄覺悠子)や恵(六角精児)を説得。八重子(田丸麻紀)と語らい、切なさをかみしめる糸子だった。
120話
優子(新山千春)は、北村(ほっしゃん。)が持つ心斎橋の店舗物件で、自分の店を持ちたいと言い始める。糸子(尾野真千子)はオハラ洋装店を譲るつもりだと告げるが、優子は自分のやりたいことは、岸和田では出来ないのだと気持ちを変えなかった。せっかくの思いを無にされて悔しいが、糸子は娘の独立を見届ける決意をする。一方で、聡子(安田美沙子)が一人前になるまでは店主でいられることに、少しだけほっとする糸子だった。
121話
聡子(安田美沙子)が客のために考えたデザインは、またも極端に短い丈だった。糸子(尾野真千子)は客を問いただし、恥ずかしがりながらも内心喜んでいることを知る。時を同じくしてパリの直子(川崎亜沙美)から、ミニスカートの流行を告げる電話があった。優子(新山千春)の店の開店祝いで、糸子は北村(ほっしゃん。)に、これからはミニスカートを作るように強く言う。女性のオシャレは新しい時代を迎えようとしていた。
122話
昭和45年、今やサイケの女王と呼ばれる直子(川崎亜沙美)の結婚パーティーが、東京の店で盛大に開かれる。時を同じくして源太(郭智博)がパリコレにデビューし、直子は悔しがる。糸子(尾野真千子)は、聡子(安田美沙子)に手伝わせながら、直子や心斎橋の優子(新山千春)の店の売れ残りを、オハラ洋装店でさばいたりしている。意外な売れ行きに驚く糸子。ある夜、思いがけず、喪服姿の北村(ほっしゃん。)が訪ねてくる。
123話
北村(ほっしゃん。)は、糸子(尾野真千子)に誰の死かを言わずに帰っていった。三浦(近藤正臣)が、糸子に周防の妻の死を話す。動揺し周防を思う糸子。聡子(安田美沙子)は接客もうまくなり、糸子は、跡取りの件を恵(六角精児)らに相談する。数日後、糸子は八重子(田丸麻紀)に呼び出され、玉枝(濱田マリ)が病気でもう長くないと言われる。糸子は千代(麻生祐未)の手料理を携えて入院先を見舞い、明るく振る舞う。
124話
玉枝(濱田マリ)の病気の進行は遅く、宣告をはるかに超えて昭和47年、穏やかな日々のうちに亡くなる。聡子(安田美沙子)は、東京で直子(川崎亜沙美)の店を手伝うなど成長が著しい。糸子(尾野真千子)は、看板を譲る話を持ち出すが、聡子の反応は今一つ。その年の大晦日、優子(新山千春)と直子の前で、改めて来年は聡子が店長だと伝える。2人は賛成するが、肝心の聡子はロンドンに行きたいと言いだし、全員を仰天させる。
125話
聡子(安田美沙子)のロンドン行きを許したものの、3人の娘の誰にも店を継いでもらえなかった糸子(尾野真千子)はがっかりする。恵(六角精児)と昌子(玄覺悠子)がそんな糸子を明るく慰める。三浦(近藤正臣)から周防が長崎に戻ると聞いて、その境遇を思う糸子。北村(ほっしゃん。)がカーネーションの花束を手に訪れ、優子(新山千春)と組んで東京に進出することを告げる。そして糸子に一緒に東京に行かないかと誘う。
126話
昭和48年3月、聡子(安田美沙子)がロンドンへ旅立つ。糸子(尾野真千子)は優子(新山千春)から、離婚して北村(ほっしゃん。)と東京へ進出すると改めて聞き、一緒に行こうと強く誘われる。迷う糸子は、八重子(田丸麻紀)から美容室を閉めて長男のもとへ引っ越すと聞き、はかないモードに左右される洋服作りを、東京で続けることへの疑問を話す。すると八重子が思いがけないものを見せ、糸子は洋服作りの初心を思い出す。
127話
だんじり祭が近づき、優子(新山千春)と直子(川崎亜沙美)が友人や家族を連れて戻ってくる。張り切って準備をする糸子(尾野真千子)。世話役の木岡(上杉祥三)や木之元(甲本雅裕)、また北村(ほっしゃん。)や三浦(近藤正臣)、そしてサエ(黒谷友香)といった多くの人々が小原家に集まる。糸子は親しい人々とともにだんじりを眺め、改めて岸和田の地への愛着を感じる。そして12年後、糸子(夏木マリ)は72歳を迎えた。
128話
糸子(夏木マリ)のもとに優子(新山千春)の娘で15歳の里香(小島藤子)が来ている。里香は髪を染め化粧をし高校へ行こうとしない。優子は一流ブランドのデザイナー兼社長で、里香の将来を悲観して電話をよこすが糸子は取り合わない。直子(川崎亜沙美)は世界をまたにかける有名なデザイナー、聡子(安田美沙子)はロンドンでブランドを持っている。糸子は今は中高年の客が多い洋装店で、忙しくも穏やかな日々を過ごしていた。
129話
糸子(夏木マリ)は直子(川崎亜沙美)のファッションショーに里香(小島藤子)を連れていく。ジャージしか着ない里香は、嫌々ついて行くが、直子に中途半端にジャージを脱ぐなと言われる。小原家で開かれたパーティーで、糸子は河瀬譲(川岡大次郎)に声をかけられる。戦時中に糸子が、金糸を隠した服を作って助けた、あの生地問屋河瀬商会の跡取りだ。譲は、京都の老舗呉服屋の息子・吉岡栄之助(茂山逸平)を糸子に紹介する
130話
栄之助(茂山逸平)は誤って、1反でよい生地を100反も仕入れてしまった。どうにかしてくれとすがられるが、糸子(夏木マリ)は突き放す。客の清川(三林京子)が、高齢の母に服を仕立てたいのだが、本人に断られたと相談する。糸子は、体型が変化して採寸が嫌なのではと察する。里香(小島藤子)は糸子を手伝い始めたが、ジャージを脱ごうとはしない。糸子は、ジャージを脱ぐまではと、優子(新山千春)が来ることを禁じる。
131話
里香(小島藤子)が地元のヤンキーとのけんかでけがをして帰ってきた。何も言わないのを、ふびんに思う糸子(夏木マリ)。譲(川岡大次郎)と栄之助(茂山逸平)は、買いすぎた生地を3色に染め分けて持ちこむが、糸子は突き返す。糸子は、閉じこもっている里香にさりげなく言葉をかけ、里香は初めて涙を見せる。ある日、譲の父(佐川満男)が糸子を訪ねてきた。妻に先立たれた男性のために糸子が開く食事会に、参加するためだ。
132話
栄之助(茂山逸平)は、買いすぎた生地を生かして、糸子(夏木マリ)のデザインで既製服を作る計画を申しでる。年配の女性のための服には心ひかれるが、糸子は二度と既製服はやるまいと決めていた。そして清川(三林京子)の高齢の母のための服をオーダーメードで作る。里香(小島藤子)は友達になった少年とクリスマスケーキを食べに行き、糸子の分も買って帰ってくる。感激する糸子。そのとき店のウインドーを壊す音がする。
133話
糸子(夏木マリ)は里香(小島藤子)に、ジャージを脱ぐか東京に戻るかだと話す。翌朝、里香はいつものジャージをやめ、あり合わせの古着を着る。糸子は譲(川岡大次郎)と栄之助(茂山逸平)に、年配の女性用に作った、体型が変わっても美しく着られるよう工夫した服を見せる。そして“この形で既製服を”と渡す。里香は優子(新山千春)の送ってきた服を着ようとせず、糸子は問いただす。譲たちが新たに商社マンを連れてくる。
134話
譲(川岡大次郎)と栄之助(茂山逸平)は友人の商社マン・高山守(藤間宇宙)を連れてくる。糸子(夏木マリ)がデザインした年配用のスーツが完売したことから、3人はオハライトコの既製服ブランドを作ろうと勧める。自分にはオーダーメードの意地があると断った糸子だが、若者たちに商売に誘われ悪い気はしない。しかし直子(川崎亜沙美)は糸子を心配し、絶対にやめろと言う。言い返した糸子だが、その夜、大変なことが起きる。 15分
135話
階段から落ちて足を骨折した糸子(夏木マリ)。1階に運び込んだ介護ベッドで生活するはめに。糸子は松葉づえなしでは動けず、情けなく思うとともに、これからを考えると落ち込む。そんな糸子に、里香(小島藤子)はさりげなく寄り添って支える。駆けつけてきた優子(新山千春)と直子(川崎亜沙美)は糸子を心配して引退を勧める。これまで手伝いを頼んでいたのは仕事好きな糸子を思ってだという。糸子は憤慨して2人を追い出す。
136話
糸子(夏木マリ)は譲(川岡大次郎)に連絡し、自分のブランドを始めると告げる。翌日さっそく栄之助(茂山逸平)や守(藤間宇宙)も一緒にやってくるが、3人は糸子の足のケガに驚く。半年後の発表に向けて、急ピッチでブランドの準備をと、はりきる糸子。優子(新山千春)や直子(川崎亜沙美)が心配して止めるが、決意は固かった。一方優子は久しぶりに里香(小島藤子)と話し、いつかは高校にと促しつつも、糸子のことを頼む。
137話
糸子(夏木マリ)のブランドの準備が始まり、譲(川岡大次郎)や栄之助(茂山逸平)らが毎日店に通ってきて、デザインを詰めていく。孝枝(竹内都子)は商社マン・守(藤間宇宙)のビジネス指南についていけず、泣きだしてしまう。和服の反物の柄を生かしたドレスなど、アイデア勝負で上質な洋服を作ろうとする糸子だが過労で倒れてしまい、里香(小島藤子)は心配する。宣伝を考えた守は、今や有名なデザイナーの三姉妹を挙げる。
138話
反対を押し切って自分のブランドを始めた手前、糸子(夏木マリ)は宣伝に娘たちの力を借りることを嫌がるが、守(藤間宇宙)に説得される。いよいよ発表の日が近づき、必死で準備をする糸子たちを里香(小島藤子)も手伝う。膝を痛めている糸子を心配する里香だが、糸子は、自分はただ夢中なのだと笑う。聡子(安田美沙子)もロンドンから帰国し、有名デザイナー三姉妹と糸子は、そろってテレビのワイドショーに出演することに。
139話
糸子(夏木マリ)のブランド「オハライトコ」の発表は大成功。糸子は三姉妹と写真に収まり感慨深く思う。里香(小島藤子)は優子(新山千春)に、東京の高校へ戻る決意を伝える。東京へたつ日、礼を言う里香に涙を見せようとしない糸子。里香はだんじり祭のころにまた来ると告げる。その夜、糸子は独りの寂しさをかみ締める。だが9月のだんじり祭には、小原家は優子や直子(川崎亜沙美)、孫たち、大勢の来客でにぎわうのだった。
140話
平成13年、88歳になる糸子(夏木マリ)の生活は仕事と友人たちとの遊びで充実しているが、病院にも毎週のように通っている。行きつけの病院の事務長(蟷螂襲)に声をかけられ、院長・龍村(辰巳琢郎)の所に案内される。龍村は、病院のイベントで職員をモデルとしたファッションショーを開いて患者に見せたいと言う。喜んで受ける糸子。ふと龍村から聞きなれない名字の入院患者について尋ねられる。その名前は「奈津」だった。
141話
奈津(江波杏子)と久しぶりに再会した糸子(夏木マリ)。夫の死後、岸和田に戻ったという奈津は、相変わらずの気位の高さだった。店で取材を受けながら、かつての奈津とのやり取りに思いをはせる糸子。病院では総婦長・相川(山田スミ子)を紹介される。糸子はファッションショーのモデルの半分を職員ではなく患者にしてほしいと頼むが、責任感の強い相川は難色を示す。糸子は洋服には人を元気づける力があるのだと頭を下げる。
142話
病院に貼りだされたモデル募集の貼り紙を眺める奈津(江波杏子)。糸子(夏木マリ)と行きあい、病院の廊下での競走になる。糸子は相川(山田スミ子)とモデルの選考に入る。重症患者もモデルにと望んだ糸子だが、さすがにそれはかなわない。モデルに決まった女性たちが集まり、糸子は美しくなってほしいと語りかける。それぞれに合うドレスを考える糸子。ついでに奈津の病室を訪ねたが、ベッドが片づいているのを見て、仰天する。
143話
奈津(江波杏子)が退院したと聞いて生活を心配する糸子(夏木マリ)。住所を知りたいが、教えてもらうことができない。そしてだんじり祭りの季節がめぐってくる。優子(新山千春)、直子(川崎亜沙美)、聡子(安田美沙子)ら三姉妹、糸子の孫やひ孫、遠方からの客など大勢の人が小原家に集合する。祭りが終わると、ファッションショーの準備に拍車がかかり、糸子からデザイン画を見せられたモデルたちは生き生きと目を輝かせる。
144話
ファッションショーのモデルをする患者や職員を集めて、ウオーキングの練習が行われる。ツエが必要な患者を龍村(辰巳琢郎)がエスコートすることが決まり、盛り上がる。相川(山田スミ子)は糸子(夏木マリ)に、末期がん患者の加奈子(中村優子)をモデルに加えるように頼む。相川は医療に限界を感じる中で、加奈子を元気づけたいと思っていたのだ。我が子を思い涙する加奈子に、糸子はショーでは「奇跡」を見せるように言う。
145話
ショーの当日。糸子(夏木マリ)はモデルの患者や病院職員に、観客に幸せを分け与えろと話す。そして加奈子(中村優子)に紅白のカーネーションの花びらを渡し、奇跡を見せるように言う。ショーが始まり、糸子のアナウンスに合わせ、モデルたちは生き生きと歩き、ポーズをとる。最後に加奈子が登場。胸がいっぱいの糸子に代わって、相川(山田スミ子)がアナウンスする。夫や子どもたちを前に、加奈子は輝く笑顔で花びらをまく。
146話
平成17年、糸子(夏木マリ)は店の2階を改装して、皆が集まるサロンにする計画をたてる。新聞取材では91人のボーイフレンドについて話し、自分ではなく相手のためを思ってすることの喜びを語る。自分のブランドで紳士服を始めるなど、糸子は、まだまだ意気軒こう。改装のため2階を取り壊す前日、広々とした畳に寝転がり、今までに思いをはせる。当日、孝枝(竹内都子)は感傷的になるが、糸子は今を生きるのだと言い切る。
147話
二階の改装が完成し、糸子(夏木マリ)は着物のリフォーム教室「撫子(なでしこ)の会」を開くと言いだし、孝枝(竹内都子)をあきれさせる。にぎやかに会が開かれ、着物から作られたドレスに女性たちは歓声をあげる。栄之助(茂山逸平)に父を亡くして元気がない譲(川岡大次郎)のことを尋ねる糸子。ある夜、2人が訪ねてくるが親の死や自分の年齢を思い悩み元気がない。糸子は“強くなくても、なんとかやっていける”と励ます。
148話
優子(新山千春)は糸子(夏木マリ)に、東京の病院での講演の代役を頼む。多忙な糸子を孝枝(竹内都子)は心配するが、糸子は元気に出かけていく。講演の前、以前その病院の看護師長だった川上(あめくみちこ)という女性を紹介される。講演後に、糸子は川上とおしゃべりをしようとする。川上はかつて岸和田に住んでいたことがあり、糸子とは思わぬところでつながっていた。そこへ現れたのは、用事を終えて駆けつけた優子だった。
149話
糸子(夏木マリ)は自宅で倒れ、緊急入院する。孝枝(竹内都子)からの連絡を受け、優子(新山千春)と直子(川崎亜沙美)が駆けつけ、聡子(安田美沙子)もロンドンから戻ってくる。三姉妹は病室の糸子のそばで一晩を過ごすが、翌朝目覚めた糸子の容態が小康を得たことに安心し、慌ただしくそれぞれの仕事に戻る。感謝の思いで見送る糸子。従業員や病院スタッフへの思いもかみしめ、自分を幸せだと思うのだった。
150話
入院して数日後。糸子(夏木マリ)の病室は見舞い客が多く、花であふれる。糸子はオシャレをして客を出迎え、楽しく過ごしている。譲(川岡大次郎)や栄之助(茂山逸平)もやってきて、糸子が美しくなったとひやかす。譲らを見送って病室に戻った里香(小島藤子)は、ある予感に思わず泣きだす。3月26日、イギリスは母の日だった。ロンドンの聡子(安田美沙子)に、優子(新山千春)と直子(川崎亜沙美)から悲しい連絡が入る。
151話
平成22年9月のだんじり祭の日。2階のサロンは、三姉妹や従業員ら、糸子(夏木マリ)につながる大勢の人でにぎやかだ。糸子の笑顔の写真が、それを見下ろしている。優子(新山千春)と直子(川崎亜沙美)はいっそう忙しく仕事に没頭しているが、互いのショーを見に行くようになった。聡子(安田美沙子)は相変わらずロンドンだ。充実している3人だが、ふとした瞬間に糸子を思う。糸子の心は、そんな3人に常に寄り添っている。
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