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【あらすじ】

時は現代、ところは石川県能登。実現しない夢を追って家族に迷惑をかける父を反面教師に、堅実に生きようとしていたヒロイン・希(まれ)。希は家族や地域の人に夢の大切さに気づかされ、世界一のパティシエを目指して、神奈川県横浜に修行に出るのだが…。。

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「まれ」の再放送はいつ?

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「まれ」のキャスト・スタッフ情報

【キャスト】

      • (津村希) 土屋太鳳
      • (津村徹) 大泉洋
      • (津村藍子) 常盤貴子
      • (蔵本はる) 鈴木砂羽
      • (蔵本浩一) 篠井英介
      • (寺岡真人) 塚地武雅
      • (角慎一郎) ガッツ石松
      • (寺岡久美) ふせえり
      • (紺谷博之) 板尾創路
      • (小原マキ) 中川翔子

【スタッフ】

      • 澤野弘之(音楽)
      • 篠﨑絵里子(脚本)
      • 渡辺一貴(演出)
      • 一木正恵(演出)

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「まれ」のあらすじ

1話

「魔女姫バースデーケーキ」 1994年夏。夢が嫌いな小学5年生の津村希(松本来夢)は、家族で夜逃げ同然に能登半島の小さな漁村に越してきた。ところが村役場に頼んだ空き家は大家の事情で貸せなくなったと告げられる。父・徹(大泉洋)、母・藍子(常盤貴子)は説得を試みるが、訳あり風情の一家に部屋を貸す人間はいないと言われる。そこにかつて民宿を営んでいた桶作文(田中裕子)が現れ、希の必死の願いにより数日泊めさせてもらえることになる。

2話

「魔女姫バースデーケーキ」 塩田を営む桶作元治(田中泯)、文(田中裕子)夫婦と出会った翌朝、希(松本来夢)は近所の子どもたちに強引に誘われ、子ども相撲の練習に参加する。藍子(常盤貴子)は、ご近所さんが集まる美容室に赴き、土地になじむための手がかりを探る。一方、徹(大泉洋)は、黙々と塩づくりをする元治に大量生産でもうけようと持ちかけ、文の怒りを買ってしまう。希は能登に来ても変わらぬ父の姿に失望し、厳しい言葉を投げつけてしまう。

3話

「魔女姫バースデーケーキ」 徹(大泉洋)が元治(田中泯)たちを怒らせてしまったことに加え、同級生たちがみな家族同然の間柄だと知った希(松本来夢)は、自分たちが受け入れてもらえるのか不安になる。希に叱られ落ちこんだ徹は、今度こそ地道に働くと約束。希も父の決心を信じ笑顔を取り戻す。その夜、幼いころ父が買ってくれたバースデーケーキに添えてあった魔女姫人形を手にする希。その心に、幸せな家族に戻れるかもしれないという希望が芽生える。

4話

「魔女姫バースデーケーキ」 徹(大泉洋)は、元治(田中泯)の塩田で働くことになった。希(松本来夢)は、能登で家族が幸せに暮らすため自分にできる努力をすると、地元の言葉を覚え始める。その夜、藍子(常盤貴子)は、元治は徹が仕事で失敗をしても声を荒げず人間ができていると口にするが、祭りの準備で村の仲間たちが桶作家に集まってくると元治の人格が一変。ふだんの寡黙さが消え声を荒げはじめる。そこに、祭りが中止になるおそれがもたらされ…。

5話

「魔女姫バースデーケーキ」 役場では祭り開催の評議会が行われ、過疎のため中止させたい村の職員・紺谷博之(板尾創路)と何としても開催させたい元治(田中泯)が互いに譲らない。一方能登での努力を約束してくれた徹(大泉洋)のため、希(松本来夢)は初めて一人でバースデーケーキを作っていた。希にとって、幸せだったころの思い出=ケーキが完成し徹の帰宅を待ちわびるが、徹は遅くに酔っぱらって帰宅。勢いでケーキも壊してしまう。

6話

「魔女姫バースデーケーキ」 徹(大泉洋)が塩田に行っていなかったと知った希(松本来夢)は、ショックのあまり桶作家を飛び出してしまう。途方に暮れていると、祭りの開催を問う採決を行うと村内放送が流れ役場に駆けつける。そこで希は同級生からよそ者には関係がないと言われ、能登になじもうと必死にがんばり続け抑えていた気持ちが爆発、能登の言葉でまくしたててしまう。希の思いを感じた皆に元治が能登で生きる心意気を伝え、祭りは無事開催される。

7話

「告白シュークリーム」 能登に移住して7年、高校3年生になった希(土屋太鳳)。父・徹(大泉洋)は6年前に出稼ぎに出たまま帰らず、母・藍子(常盤貴子)とともに家計を支えるため、アルバイトに精を出す日々だ。放課後、進路について幼なじみたちと語り合うが、希の安定志向は相変わらずで、志望は輪島市役所に絞っている。休日に一子(清水富美加)と朝市を訪れた希は、小学生のころ希と入れ違いで金沢に引っ越した圭太(山崎賢人)と再会する。

8話

「告白シュークリーム」 圭太(山崎賢人)が能登に帰ったことで、7年ぶりに幼なじみのメンバーが勢ぞろいした。希(土屋太鳳)たちは高校最後の夏の思い出を作ろうと、夏祭りでキリコを担ぐことになる。キリコの点検で輪島塗の作業場を訪れた希は、幾重にも漆を塗り重ねる職人の地道な作業を目の当たりにし涙ぐむ。そして夢を追いかけるより、安定した人生を送ると宣言する。そこに一子(清水富美加)が、金沢でモデルにスカウトされたと駆けこんでくる。

9話

「告白シュークリーム」 スカウトされ浮かれる一子(清水富美加)だが、幼なじみたちは話がうますぎると懐疑的。それでも一子は、絶対に東京に行くと心躍っている。対照的に希(土屋太鳳)は、夢を求めることなく市役所への就職を希望している。そんなやさき、徹(大泉洋)が能登に帰ってくる。6年ぶりに帰宅した徹は、希たちにあの手この手で言い訳を繰り返す。だが藍子(常盤貴子)はそんな徹に対して「今日から赤の他人」と言い放つ。

10話

「告白シュークリーム」 6年ぶりに能登に帰ってきた徹(大泉洋)を、希(土屋太鳳)たちは素直に受け入れることができない。翌日、輪島市役所に職員募集の願書を取りに行った希は圭太(山崎賢人)と鉢合わせ、夢について語り合う。父の失敗で、夢を持つことが怖いと打ち明ける希に圭太は、怖くても忘れられないのが夢だと語る。数日後、祭りで希たちが担ぐキリコを前に圭太は、漆のはげた部分を自分に修復させてほしいと祖父の弥太郎(中村敦夫)に頼む。

11話

「告白シュークリーム」 東京行きを母・はる(鈴木砂羽)に認めてもらえない一子(清水富美加)が家出し、桶作家にやってきた。徹(大泉洋)の提案で、希(土屋太鳳)と徹の誕生会と一子の壮行会を行うことになる。だが当日、はるが近所の皆を連れて現れ、反対を唱える。一子は、東京行きは自分の幼いころからの夢だったと、思いを打ち明ける。そんな一子の言葉が圭太(山崎賢人)の言葉と重なり、希は突然一子の夢を応援して皆を説得しようとする。

12話

「告白シュークリーム」 夢を追うよりも地道に働くよう告げる藍子(常盤貴子)、徹(大泉洋)の抱いているのは本当の夢ではないと言い切る元治(田中泯)。悩む希(土屋太鳳)は、答えがでない。祭りが近づき、準備に励む希たち。深夜の作業中、希は圭太(山崎賢人)からケーキ職人になる夢を無理に捨てるなと言われる。祭り当日。夢中にキリコを担ぐ中で、希は熱い思いこそが夢なのではないかと思う。そんな中、圭太から明日二人で会いたいと告げられる。

13話

「卒業ロールケーキ」 9月になり、新学期が始まった。夏祭りの翌日、圭太(山崎賢人)に思いを告白された希(土屋太鳳)だが、狭い村では誰もが知るところとなり、二人の話題でもちきりになっている。圭太に夢を語られジンマシンが出てしまった希は、思いにどう答えればいいのか答えが出ず、思い悩む。その晩、洋一郎(高畑裕太)からの電話でテレビをつけると、一子(清水富美加)を誘ったスカウトが詐欺の容疑で逮捕されたとニュースが流れる。

14話

「卒業ロールケーキ」 スカウトが逮捕され東京行きがなくなった一子(清水富美加)だが、落ち込むそぶりもなく次なる手を探している。圭太(山崎賢人)は、高校を中退し日本一の漆塗り職人になると、祖父で塗師屋の弥太郎(中村敦夫)に弟子入りを志願する。日が変わり、再び圭太から呼び出された希(土屋太鳳)は、ケーキ職人の夢はどうするのか突きつけられ言葉につまってしまう。悩む希の目にケーキコンテスト開催の情報が飛び込んでくる。

15話

「卒業ロールケーキ」 公務員を目指すか、ケーキ職人の夢を追うか、気持ちが揺れ動く希(土屋太鳳)は、自分の力を試そうと金沢で行われるケーキコンテストへの出場を決めるが、公務員を薦める母・藍子(常盤貴子)に出場を打ち明けられない。食材の購入もままならない希は、お金をかけずに工夫してケーキを作ることを決める。そしてある日曜日、東京でオーディションを受ける一子(清水富美加)とともに、遊びに出かけると、うそをつき金沢に向かう。

16話

「卒業ロールケーキ」 ケーキコンテストで希(土屋太鳳)は持てる力を発揮したものの、入賞できなかった。気持ちの整理がつかない希は帰り際、審査員の一人・パティシエの大悟(小日向文世)をつかまえケーキの感想を求めるが、酷評される。悔しさを抱え能登に帰った希は、一緒に金沢に遊びに行くとうそをついて東京にオーディションを受けに行った一子(清水富美加)を待つ。日が暮れ、家に帰った希は待っていた藍子(常盤貴子)に突然頬を張られる。

17話

「卒業ロールケーキ」 うそをついた希(土屋太鳳)に藍子(常盤貴子)は、本当にやりたいなら正々堂々とやるべきだと言い放つ。さらに徹(大泉洋)には、6年間音信不通だったことではなく、途中であきらめて帰ってきたことに怒っていると本音をぶつける。藍子はその夜、希と一徹(葉山奨之)に、駄目な徹でも自分は支えていきたいと打ち明ける。日は変わり、希はコンテストで作ったロールケーキを家族にふるまう。その笑顔を見た希は、ある決断をする。

18話

「卒業ロールケーキ」 高校卒業を間近に控えた希(土屋太鳳)たち。幼なじみの皆が新しい一歩を踏み出そうとしている中、希は圭太(山崎賢人)を呼び出し、いまの自分の気持ちを伝えようとする。ところが、そこに一子(清水富美加)が現れ、思わぬことを希に告げる。春になり、希は小学生のころからの目標どおり市役所の職員となる。産業振興課への配属が決まり、上司へのあいさつを行うが、その人は圭太の父・博之(板尾創路)だった…。

19話

「さよなら桜もち」 希(土屋太鳳)の市役所での社会人生活がスタートした。移住者をサポートする部署に配属され張り切って業務に当たる希だが、親切心が裏目に出てしまい、上司に叱られてばかり。一方の父・徹(大泉洋)は清掃員として市役所で働くが、希には言い出せずにいる。そんなある日、元治(田中泯)と文(田中裕子)の一人息子・哲也(池内博之)が家族を連れ東京からやってきた。喜ぶ元治と文に、哲也は能登に戻りたいと切り出すが…。

20話

「さよなら桜もち」 塩田をつぶしてカフェを開きたいと打ち明けた哲也(池内博之)。そんな息子に対し元治(田中泯)と文(田中裕子)は態度を硬化させる。翌日、希(土屋太鳳)は移住希望者として市役所を訪ねた哲也に、元治の塩田にかける思いを伝え怒らせてしまう。上司に公私混同するなと指摘され落ち込む希は、仕事後みのり(門脇麦)と会い元気を取り戻す。夜になり桶作家に帰った希は、哲也の家族が泊まる部屋から聞こえる会話にあぜんとする。

21話

「さよなら桜もち」 哲也たちの部屋からの会話を聞いてしまった希(土屋太鳳)と藍子(常盤貴子)は怒りがおさまらない。その夜、藍子は哲也(池内博之)の妻・しおり(中村優子)と言い争いになり、「赤の他人のくせに」と言われ言葉につまってしまう。翌日、哲也たちは、元治(田中泯)と文(田中裕子)に見送られることもなく能登をあとにする。一家が去ってから、昔のアルバムを開く文の姿を見た希は、出て行くのは自分たちだと心に決める。

22話

「さよなら桜もち」 希(土屋太鳳)たちは、能登に越してきて以来8年住んだ桶作家を出て新居に移るが、文(田中裕子)たちのことが気になってしかたがない。夜になり希は、わがままな移住者・ミズハ(内田慈)から頼まれた文の桜餅を再現しようとするが、同じ味にならない。そんな中、市役所で働く希のもとに、文の息子・哲也(池内博之)が訪ねてきた。桜餅が好きだったと打ち明ける哲也に希は、もう一度文たちと会ってほしいと懇願するが…。

23話

「さよなら桜もち」 桜餅の隠し味を知りたい希(土屋太鳳)は、本人に聞こうと朝市に文(田中裕子)を訪ねるが、桶作家を出て以来避けられているようで会えない。諦めきれない希は桶作家に向かい、塩田の塩が入っていたことを元治(田中泯)から聞く。息子の哲也(池内博之)が桜餅を好きなのは、両親の愛情が詰まっているからだと考えた希は、家族ならきちんと話し合うべきだと文に提案する。希のおせっかいを嫌がる文は、ある提案を持ちかける。

24話

「さよなら桜もち」 家族の将来をかけ、希(土屋太鳳)の家族と哲也(池内博之)夫婦のクイズ対決が始まった。お互いが文(田中裕子)のことをどれだけ知っているのかを競い、哲也夫婦が勝ったら、文は哲也たちとの同居を考えるという。終盤になりクイズが白熱するなか、元治(田中泯)は、津村家、哲也夫婦に自分の思いを投げかける。その言葉を聞いた哲也は、もう一度家族とともに東京でやり直すと宣言。日が替わり、能登をあとにする哲也に文は…。

25話

「情熱ミルフィーユ」 就職して半年。輪島市への移住希望者に向けた能登体験ツアーを担当する希(土屋太鳳)は、都会から訪れている参加者たちに能登の魅力を紹介するため各所を案内する。そのなかの1人、安西(六角精児)は輪島塗に興味を持ち、もっと深く知りたいと希に相談をする。能登を気に入ってもらいたいと一生懸命な希は、輪島塗のことを安西に伝えてほしいと、塗師屋の弥太郎(中村敦夫)の孫で、修業中の圭太(山崎賢人)に持ちかける。

26話

「情熱ミルフィーユ」 移住希望者で、輪島塗に興味を持った安西(六角精児)からの質問に、丁寧に答える圭太(山崎賢人)。そんな姿を見て希(土屋太鳳)は喜びを感じる。夜になり、東京に出ていた高志(渡辺大知)が帰省したため久しぶりに幼なじみのメンバーが集まる。それぞれの近況報告を行うが、理容学校に通っている一子(清水富美加)の様子がいつもと違う。日が替わり、市役所で働く希の耳に、安西に関する信じがたい話が飛び込んでくる。

27話

「情熱ミルフィーユ」 移住希望者として体験ツアーに参加していた安西(六角精児)は、実は経営コンサルタントで、輪島塗の職人を引き抜いていた。希(土屋太鳳)が圭太(山崎賢人)の修業する塗師屋に駆けつけると、安西が圭太と弥太郎(中村敦夫)に向かい、輪島塗の新しいビジネスモデルについて持論を説いていた。だが弥太郎は安西を一蹴する。一方、徹(大泉洋)は夢を追う移住希望者たちの姿を見て、家族に内緒であやしい動きを始めていた…。

28話

「情熱ミルフィーユ」 経営コンサルタント・安西(六角精児)に輪島塗のことをしゃべってしまった圭太(山崎賢人)は、弥太郎(中村敦夫)から破門を言い渡される。希(土屋太鳳)は、自分が安西を紹介したのが原因だと破門の取り消しを求めるが、弥太郎の決意は固い。それならと圭太の父で、市役所の上司・博之(板尾創路)に相談をするが、こちらも取りつく島もない。破門を言い渡され希望を失った圭太は、一子(清水富美加)にある提案をする。

29話

「情熱ミルフィーユ」 一徹(葉山奨之)のアドバイスで、圭太(山崎賢人)の破門を取り消さない弥太郎(中村敦夫)の弱点を調べ始めた希(土屋太鳳)。輪島のことはなんでも知っているというキミ子(根岸季衣)に尋ねるが、弥太郎に弱点はないと言い切られる。一方、不審な動きをしていた徹(大泉洋)は、圭太を破門に追いやった安西(六角精児)と会い、ビジネスの契約をしようとしていた。その夜、桶作家にキミ子が訪れ、弥太郎の秘密を希に知らせる。

30話

「情熱ミルフィーユ」 文(田中裕子)を連れ弥太郎(中村敦夫)のもとを訪ねる希(土屋太鳳)。修業時代の素行を文から指摘された弥太郎は、希の説得もあって破門を再考することになる。さらに能登体験ツアーの参加者の一人・亜美(梶原ひかり)がやってきて、輪島塗の職人になりたいと申し出る。一方、希にしったされて、もう一度職人を目指す決意を固めた圭太(山崎賢人)は、一子(清水富美加)との東京行きを取りやめ、再び弟子入りをする。

31話

「母娘キャロットケーキ」 希(土屋太鳳)の前に突然現れ、見たこともない華やかなケーキを作った女性は、藍子(常盤貴子)の母親で、希が初めて会う祖母・ロベール幸枝(草笛光子)だった。フランスでケーキ職人をしていて、藍子たち夫婦と孫の顔を見に、能登に来たのだという。幸枝は、はる(鈴木砂羽)たち近所の皆を招待してケーキをふるまうが、藍子はこれまでに見せたことのない感情的な態度をとり、幸枝とは20年前に絶縁した、と言い放つ。

32話

「母娘キャロットケーキ」 藍子(常盤貴子)の母・幸枝(草笛光子)は日に日に能登になじんでいくが、幸枝に反発する藍子は、そんな状況がおもしろくない。一体何があったのか理由を尋ねる文(田中裕子)たちに対して、徹(大泉洋)は、幸枝が藍子の幼いころに家族を捨てフランスに菓子の修業に行ったことが原因だと答える。希(土屋太鳳)は、能登に腰を据えたいという幸枝に、藍子との仲直りのためケーキを焼いてほしいと願い出る。

33話

「母娘キャロットケーキ」 20年前、徹(大泉洋)と藍子(常盤貴子)の結婚式への参加を土壇場でキャンセルして以来、幸枝(草笛光子)は藍子と絶縁状態だった。理由を知った希(土屋太鳳)は、幸枝のケーキでふたりの結婚20周年を祝おうと準備を進める。深夜、幸枝の助手としてケーキ作りを手伝うことになった希はスパルタ式に技を仕込まれ、初めてその奥深さを知る。妥協を許さない姿勢を感じた希は、なぜケーキ職人を志したのか幸枝に尋ねる。

34話

「母娘キャロットケーキ」 希(土屋太鳳)がかつてケーキコンテストに出場したことを、幸枝(草笛光子)は一徹(葉山奨之)との会話から知る。その夜、希は幸枝になぜ藍子を置いて行ったのか尋ねる。パティシエの世界で一流になるには両方を並立させることは無理だった、と答える幸枝に、希は自分は家族がいちばん大切だと言い切る。日が替わり、市役所に出勤した希は、上司の博之(板尾創路)に呼び出されるが、その手には「辞職願」が握られていて…。

35話

「母娘キャロットケーキ」 希(土屋太鳳)の本当の夢はパティシエに違いない、と判断した幸枝(草笛光子)は、本人に内緒で市役所に辞職願を送りつけていた。藍子(常盤貴子)は勝手な行動を繰り返す幸枝に、自分の家族に手を出さないでくれと思いをぶつける。翌日、幸枝は誰にも告げず桶作家を去ってしまった。幸枝が不在の中、徹(大泉洋)と藍子の結婚20周年パーティーが始まる。希は幸枝仕込みのキャロットケーキを藍子のために作ろうとするが…。

36話

「母娘キャロットケーキ」 希(土屋太鳳)が作った幸枝(草笛光子)仕込みのキャロットケーキを食べた藍子(常盤貴子)。その味は一瞬にして母としての幸枝の記憶を呼び戻し、かたくなだった藍子の気持ちが初めて和らぐ。夕方、幸枝がフランス人の夫を伴って再び桶作家を訪れ、20年分の言い訳を手紙で渡し、二人は和解する。幸枝は再びフランスで、世界一のケーキを作ると希に告げる。ケーキの持つ力の奥深さに感動した希は、大きな決断を藍子に伝える。

37話

「横浜激辛プチガトー」 就職して8か月、パティシエになる道を選んだ希(土屋太鳳)。意を決して辞職願を提出するが、上司の博之(板尾創路)は、一度は志を持って入った市役所を退職することは無責任だと怒りがおさまらない。そんな博之に希は、世界一のパティシエになって恩返しをすると伝える。その夜希は、幼いころに徹(大泉洋)が買ってきてくれたバースデーケーキの店で修業したいと相談するが、徹は肝心の店の場所を忘れていた。

38話

「横浜激辛プチガトー」 問い合わせた横浜の洋菓子店から、2日後までに面接に来るように言われた希(土屋太鳳)は大急ぎで横浜行きの準備を進める。役場の集会所では急ごしらえの送別会が開かれ、幼なじみのメンバーからも激励を受ける。夜行バスで旅立つ日の夕方、桶作家では家族が集まり、希の夢への一歩をそれぞれのせん別を持って激励する。出発の時間が近づき、能登の仲間からのせん別を大きなリュックいっぱいに詰め込み、希は能登をあとにする。

39話

「横浜激辛プチガトー」 9年ぶりに東京に来た希(土屋太鳳)。早速、横浜の洋菓子店で面接を受け合格するが、その店のケーキが幼いころに食べたバースデーケーキの味と異なったため、自ら採用を断ってしまう。その後希は、横浜中の洋菓子店を食べ歩くが、なかなか自分の求める味が見つからない。夜になり、中華街の中国料理店・天中殺で幼なじみの高志(渡辺大知)と再会を果たした希。料理とともに出てきたケーキを口にすると…。

40話

「横浜激辛プチガトー」 高志(渡辺大知)の働く中国料理店・天中殺で、かつてのバースデーケーキと同じ味のケーキに出会った希(土屋太鳳)。作った店の場所を聞き出し駆けつけるが、店には「閉店」の張り紙がされていた。諦めきれない希は店の前に座り込み、店のケーキを想像している内にいつしか眠ってしまう。翌朝、目を覚ました希は、洋菓子店に入っていく男・浅井(鈴木拓)を見つけて声をかける。

41話

「横浜激辛プチガトー」 ようやくケーキ店「マ・シェリ・シュ・シュ」に入ることのできた希(土屋太鳳)。そこに現れたのは、かつて金沢のケーキコンテストで審査員を務め、希のケーキを酷評したパティシエ・大悟(小日向文世)だった。オーナーである大悟に、希は店で修業をさせてほしいと懇願するが、大悟は受け付けない。食い下がる希が逃げる大悟を追っていくと、なぜか天中殺にたどり着く。希は店の中で大悟に改めて直訴するが…。

42話

「横浜激辛プチガトー」 ケーキ店「マ・シェリ・シュ・シュ」で1か月だけ、試してもらえることになった希(土屋太鳳)。ところが希に任されたのは販売や掃除、そのほか雑用ばかり。ケーキを作れると思っていたためめんくらうが、それでも懸命に働く。その夜、天中殺に戻った希は、店のオーナー・輪子(りょう)から、2階が寮になっていてそこに住むように言われる。住むところも決まり安心したのもつかの間、夜になり希の部屋に男が現れて…。

43話

「危機的クリスマスケーキ」 部屋に現れた酔っぱらいに、驚くまもなくキスされてしまった希(土屋太鳳)。警察も駆けつけての大騒ぎとなるが、大悟(小日向文世)と輪子(りょう)の息子・大輔(柳楽優弥)だということがわかる。なかなか寝つけずに迎えた翌日、早朝からマ・シェリ・シュ・シュで働く希だが、なにをやっても手際が良くない。店ではクリスマスまでの1か月、大輔の妹・美南(中村ゆりか)が手伝うことになる。

44話

「危機的クリスマスケーキ」 希(土屋太鳳)は相変わらず販売や皿洗いの毎日を送っている。そんななか大悟(小日向文世)が、ことしのクリスマスケーキのルセット(レシピ)を皆に発表するが、数日後、近所に開店したお店のチラシで、大悟のルセットと同じケーキが売り出されることがわかる。大悟はクリスマスケーキの販売はすべてキャンセル、店を閉めると言いだす。一方、ルセットが盗まれたと考えた陶子(柊子)は、その犯人が希ではないかと疑う。

45話

「危機的クリスマスケーキ」 ルセットを流出させた犯人と疑われた希(土屋太鳳)は落ち込む。大悟(小日向文世)も、もうクリスマスケーキは作らないとの一点張り。希はスタッフでルセットを考え、いいアイデアがあれば採用してもらえないかと大悟に懇願するが、かえって大悟のげきりんに触れ、駄目だった時は全員クビにすると言われる。あとに引けない希は、圭太(山崎賢人)からの激励の電報に勇気をもらい、オリジナルのクリスマスケーキを作る決心をする。

46話

「危機的クリスマスケーキ」 徹夜でケーキのアイデアを考える希(土屋太鳳)。翌朝、先輩の浅井(鈴木拓)に相談するが、希のケーキとフランス菓子との根本的な違いを指摘され、いっしょに考えることになる。煮詰まった希が気分転換で夜の公園にいると大輔(柳楽優弥)がやってくる。希のレシピノートを目にした大輔は、希のケーキは能登の暮らしから生まれたと指摘。その言葉に希は、能登から持ってきたあるものを思い出す。

47話

「危機的クリスマスケーキ」 陶子(柊子)と浅井(鈴木拓)が大悟(小日向文世)にクリスマスケーキの試作を見せることになった。浅井のケーキは希(土屋太鳳)が考えたものだったが、陶子に禁じられ、浅井の作にしたのだ。マジパンの家族がデコレーションされた浅井のケーキを「子供だまし」と相手にしない大悟だが、希はとっさに大悟の口元に差し出し、食べさせることに成功する。だが次の瞬間、大悟の口から出たのは思わぬ言葉だった。

48話

「危機的クリスマスケーキ」 クリスマスが終わった夜、クリスマスケーキのルセット(作り方)を考えたのは希(土屋太鳳)だと告白した浅井(鈴木拓)。大悟(小日向文世)は、簡単にルセットを手放したと試用期間の希に不合格を言い渡す。一方、能登では年忘れパーティーが行われるが、希との関係を疑った洋一郎(高畑裕太)が圭太(山崎賢人)に襲いかかり、能登に骨をうずめると宣言した徹(大泉洋)に藍子(常盤貴子)があることを突きつける。

49話

「再出発エンゲージケーキ」 徹(大泉洋)と藍子(常盤貴子)の離婚騒ぎで、大急ぎで能登に戻ってきた希(土屋太鳳)。理由を尋ねると、夢を諦め能登で暮らすと宣言した徹に藍子が愛想をつかし、離婚を突きつけたという。久しぶりに幼なじみで集まるが、一子(清水富美加)をめぐって殴り合いのけんかをした圭太(山崎賢人)と洋一郎(高畑裕太)は、態度がぎこちない。状況が飲み込めない希に、圭太に対する本当の気持ちを聞かせろと一子が詰め寄る。

50話

「再出発エンゲージケーキ」 希(土屋太鳳)はケーキ店の試用期間が不合格になったことを、なかなか言い出せない。徹(大泉洋)はそんな希に、藍子(常盤貴子)がなぜ離婚を突きつけたのかわからないと嘆く。聞いていた文(田中裕子)が、「徹を駄目にしているのは藍子だ」という幸枝(草笛光子)の言葉に理由があるのではないかと告げる。徹は藍子の本心を知り、能登で生きる決意を固めたと藍子に告げるが、心が通じ合った瞬間に桶作家の電話がなり…。

51話

「再出発エンゲージケーキ」 東京のかつての仕事仲間から仕事の誘いを持ちかけられた徹(大泉洋)は、希(土屋太鳳)は横浜に住み、一徹(葉山奨之)も大学受験を控えていることから、一家で東京に引っ越さないかと藍子(常盤貴子)に提案する。だが一徹は自分は能登に残り、大学には行かずデイトレードの仕事をしたいと言う。さらに一徹は、高校を卒業したら結婚したい相手がいる、と爆弾発言をして…。

52話

「再出発エンゲージケーキ」 年が明けたが、昨夜からの一徹(葉山奨之)による結婚騒動がまだ余韻を残す桶作家に、高志(渡辺大知)と共に、横浜から大輔(柳楽優弥)がやってきた。大輔が希(土屋太鳳)のファースト・キッスの相手と知った皆は色めき立つが、希は、相手が酔っ払って覚えていないからなかったのと同じ、と強く否定する。一徹と結婚相手のなれ初めを聞いた希は、二人の結婚を応援しようと決意する。

53話

「再出発エンゲージケーキ」 外浦村の皆が桶作家に集まり、一徹(葉山奨之)の結婚について話し合う日がきた。高校を出たばかりで結婚は早すぎるという大人たちに対し、希(土屋太鳳)のサポートの元で一徹は、三年でデイトレードの仕事がうまくいかなければ地道な仕事につくから認めてほしい、と説得する。だが土壇場で文(田中裕子)が不用意な一言を発し、希たちの作戦は失敗する。その時、結婚相手が思わぬ発言をする。

54話

「再出発エンゲージケーキ」 徹(大泉洋)は改めて一緒に能登を離れてほしいと藍子(常盤貴子)に頼むが、藍子は思わぬ返事をする。日が替わり、一徹(葉山奨之)の婚約パーティーが開かれ、希(土屋太鳳)は自作のケーキで二人を祝福する。親戚のいる大阪を目指すことを決めた一子(清水富美加)は、圭太(山崎賢人)に別れを切り出す。徹も藍子もそれぞれの道を進むことを決め、希も覚悟を持って横浜に戻ることを決める。

55話

「逆転一発パンケーキ」 能登で覚悟を決め、横浜に戻ってきた希(土屋太鳳)。再び「マ・シェリ・シュ・シュ」で雇ってもらおうと大悟(小日向文世)をたずねるが、店の扉には閉店の張り紙が貼られている。輪子(りょう)に事情を聞くと、信用金庫からの融資を断られ店はつぶれる寸前、ほかの店を探した方がいいと告げられる。陶子(柊子)からも、店から出ていくように怒られる始末。失意のまま天中殺に戻ると、父・徹(大泉洋)が店にいた…。

56話

「逆転一発パンケーキ」 希(土屋太鳳)の部屋に徹(大泉洋)が転がり込み、横浜での共同生活が始まった。ホームページ制作会社に勤める徹は、経営危機に直面している店の立て直しにはマスコミを使った宣伝しかないと、グルメ雑誌の取材を希に持ちかける。パティシエの修業をするためにもお店がつぶれてしまっては困る希は、大悟(小日向文世)たちに取材を受けてほしいと説得。しかし、大悟は世の中で一番嫌いなものはマスコミだと言いだし…。

57話

「逆転一発パンケーキ」 取材で訪れた記者を追い返してしまった大悟(小日向文世)。意気消沈する希(土屋太鳳)と徹(大泉洋)のもとに、大御所・大悟と新進気鋭の若手パティシエのテレビ対決の話が舞い込んでくる。周囲はテレビ番組への出演に沸き立つが、当の大悟は、ケーキ作りは見せものではないと出演をかたくなに拒否。そんな中、信用金庫の担当者が上司を連れ店に現れ、ひと月以内に借金の返済をしなければ法的手段にでると最後通告を突きつける。

58話

「逆転一発パンケーキ」 若手パティシエの挑発に乗った大悟(小日向文世)は、ケーキ作りのテレビ対決に出場することを決意。お題が決まり、レシピの考案に苦しむ大悟の姿を目の当たりにした希(土屋太鳳)は、改めてプロの厳しさを知る。一方でケーキへの熱い思いを抑えきれない希は改めてメレンゲ作りの練習に明け暮れるが、いくらやっても滑らかに作れない。そんななか、ついにテレビ対決の日を迎える。

59話

「逆転一発パンケーキ」 テレビ対決のリハーサルが始まるが、大悟(小日向文世)の様子がどうもおかしい。心配する希(土屋太鳳)に輪子(りょう)は、大悟が極度の上がり症であることを打ち明ける。店の存続をかけた対決を前に、大悟を奮い立たせようとあらゆる言葉をかける希たちだが、対決に向かうどころかトイレに逃げ込んでしまう。そんな大悟に対し輪子は、思いがけない言葉を投げかける。本番の時間が迫る中、番組から代役を立てると告げられて…。

60話

「逆転一発パンケーキ」 テレビ対決の本番直前、大悟(小日向文世)は出場を決め、スタジオに飛び込んでいく。フランス菓子の巨匠・大悟と若きスターパティシエの対決を、観覧席から見つめる希(土屋太鳳)たち。見事な手さばきで次々とケーキを仕上げて行く大悟は、最後の一品を仕上げると、予定にはないもう一品の作成に取りかかる。ざわつくスタジオをよそに大悟は、観覧席にいる希にスタジオのちゅう房に下りてくるよう命じる。

61話

「泥沼恋愛チョコレート」 テレビ対決の影響で「マ・シェリ・シュ・シュ」は連日大盛況となり、店は倒産の危機を脱した。希(土屋太鳳)は正式にパティシエとして採用され、ケーキ作りの仕込みにも参加させてもらえることになる。バレンタインが近づき店では、チョコレート作りの準備が始まる。大悟(小日向文世)は希に、バレンタインまでにチョコレートを作るための基本的な作業であるテンパリング(チョコを滑らかにする作業)をマスターするよう命じる。

62話

「泥沼恋愛チョコレート」 テンパリングと恋愛、その両方をバレンタインまでにマスターしろという難題を大悟(小日向文世)から押しつけられた希(土屋太鳳)。連日のケーキ修業で出会いの機会が少ない希は、天中殺の料理人・珍(孫成順)に相談し、合コンをすることになった。日が替わり、「マ・シェリ・シュ・シュ」の先輩パティシエ・陶子(柊子)、大悟と輪子(りょう)の娘・美南(中村ゆりか)とともに、初めての合コンに出かけて行くが…。

63話

「泥沼恋愛チョコレート」 バレンタインチョコの相談を美南(中村ゆりか)から受けた希(土屋太鳳)。希は美南の相手は高志(渡辺大知)に違いないと思いこみ、二人のためにとテンパリングの練習に励む。その姿に、美南は本当のことを言いだすことができない。ある日、美南がひとり公園でたたずんでいると、そこに高志が現れる。美南は慌てて目をそらすが、高志はそのまま美南のほうに向かってきて…。

64話

「泥沼恋愛チョコレート」 美南(中村ゆりか)が思いを寄せる相手を知り、驚きを隠せない希(土屋太鳳)。しかも、美南はその相手に、結婚を前提に付き合ってほしいと、自分の気持ちを伝える気でいる。重すぎる告白を知ってしまった希は、ひとりで問題を抱えきれず、能登の家族に相談をしてしまう。夜になり、藍子(常盤貴子)からの輪子(りょう)への電話を受けた美南は、ひょんなことから希と思いを寄せる人との秘密を知ってしまう。

65話

「泥沼恋愛チョコレート」 図らずも美南(中村ゆりか)を傷つけてしまった希(土屋太鳳)。翌日「マ・シェリ・シュ・シュ」で顔を合わせるが、以前のように打ち解けられない。バレンタインを直前に控え店では、チョコレート菓子作りが佳境に入るが、希のテンパリングにはつやがないと大悟(小日向文世)にだめ出しされてしまう。そんななか能登では、大阪から帰ってくる一子(清水富美加)のために、圭太(山崎賢人)たちがパーティーを企画するのだが…。

66話

「泥沼恋愛チョコレート」 思いを寄せる相手の好きな人が希(土屋太鳳)だと知ってしまった美南(中村ゆりか)は、信頼して打ち明けたのに裏切られたと希を責めたてる。途中まで黙って聞いていた希も、自分はケーキ修行で今は恋愛どころじゃない、と反論する。その夜遅く、輪子(りょう)が希に、恋はコントロールできるものではないと、大悟(小日向文世)と恋に落ちたときの話を打ち明ける。翌日、テンパリングの練習をする希の前に美南が現れる。

67話

「官能カスタードクリーム」 バレンタインが終わり、パティシエとして働き始めた希(土屋太鳳)も徐々に任せてもらえる作業が増えてきた。テレビ対決で有名になった「マ・シェリ・シュ・シュ」には、日ごとにケーキの材料のサンプルが次々と届くが、それらの素材の価値を自らの味覚で言い当てていく希。そんな姿を見ていた大悟(小日向文世)は、陶子(柊子)の反対を押し切り、希にあるケーキの作成を任せる。

68話

「官能カスタードクリーム」 大悟(小日向文世)から「ジュテーム・モワ・ノン・プリュ」の作成を任された希(土屋太鳳)。その名前を日本語に訳した希は、ケーキの名前が「大人の男女の愛」をイメージしていることを知るが、恋愛経験もなく、どのようなルセット(レシピ)で作ればいいのか見当がつかない。日が替わり、休み返上でケーキ作りに没頭するも行き詰まっている希のところに大輔(柳楽優弥)が現れ、強引に店の外に連れ出し…。

69話

「官能カスタードクリーム」 「マ・シェリ・シュ・シュ」で使っている素材の秘密を知った希(土屋太鳳)は、ケーキ作りに必要なのは、技術だけではないことを知る。天中殺に帰ってきた希は、周囲の人たちがどのような経験を積んでいるのか聞いて回り、輪子(りょう)からおいしいものをたくさん食べてみてはどうかとアドバイスを受ける。その夜、タイミングを計ったかのように大輔(柳楽優弥)から高級フレンチを食べに行かないかと希は誘われる。

70話

「官能カスタードクリーム」 フレンチレストランで、大輔(柳楽優弥)から思いもかけない言葉をかけられた希(土屋太鳳)は、部屋に帰ってきてからも鼓動が止まらない。翌日になり、厨房で作業をするもまったく身が入らない。夜、見かねた周囲に理由を問い詰められた希は、ことの始終を話すが、皆からは希が恋をしているのでは、と言われてしまう。ケーキ作りに没頭したい希は大輔を避けて、作業に打ち込むのだが…。

71話

「官能カスタードクリーム」 クレーム・パティシエール(カスタードクリーム)の仕込みを大悟(小日向文世)から命じられた希(土屋太鳳)は手首の痛みをこらえ必死に火にかけたクリームを混ぜるが、痛みに耐えきれず、クリームを焦がしてしまう。大悟にちゅう房から出されてしまった希は落ち込み、大輔(柳楽優弥)にも冷たい態度をとってしまう。その夜、希は能登に電話をかけ、藍子(常盤貴子)たちにアドバイスを求める。

72話

「官能カスタードクリーム」 悩みぬいたあげく、希(土屋太鳳)は自分の考える「ジュテーム・モワ・ノン・プリュ」を完成させる。恐る恐る大悟(小日向文世)にチェックをしてもらうと、条件付きで店頭に並べることが許可される。日が替わり希は、以前、ケーキ作りに行き詰まっていたときに大輔(柳楽優弥)に連れられて行った場所を訪れるが、そこで大輔についての秘密を知らされる。思いがけない事実を知った希は、公園に大輔を呼び出し…。

73話

「運命カカオ64%」 能登での成人式に参加し、圭太(山崎賢人)にときめきを感じてしまった希(土屋太鳳)は、横浜に帰ってからも心ここにあらずの状態。大輔(柳楽優弥)とつきあおうと決めたやさきの感情に、自分でもどうすればいいのかわからず、高志(渡辺大知)に悩みを打ち明ける。そのころ能登では、東京で行う輪島塗の漆器展の準備が進んでいた。圭太は自分の修理した輪島塗を一緒に出してもらえないかと弥太郎(中村敦夫)に頼むが…。

74話

「運命カカオ64%」 展示会場から漆器展の中止を申し入れられた弥太郎(中村敦夫)。急きょ、展示会を横浜で開催すると決め、圭太(山崎賢人)や文(田中裕子)と共に、希(土屋太鳳)の働く「マ・シェリ・シュ・シュ」にやってきた。来店早々自由にふるまう文たちに一度は怒りを爆発させる大悟(小日向文世)だったが、弥太郎が輪島塗を見せると態度が一変。漆塗りとケーキのコラボレーション企画を弥太郎に提案する。

75話

「運命カカオ64%」 展示会の最終日に、輪島塗とケーキのコラボレーション企画を行うことが決まった。希(土屋太鳳)は圭太(山崎賢人)とともに、イベントで使用する漆器の選定を任される。翌日、能登からやってきた輪島塗職人たちが合流し、職人とパティシエがコンビを組み、それぞれの漆器にあったケーキを創作することになる。希は、圭太とペアになりケーキの創作に当たるが、与えられた漆器はとても地味で…。

76話

「運命カカオ64%」 半年前、希(土屋太鳳)に告白し、帰ってきたときに答えを聞かせてほしいと海外に飛び立った大輔(柳楽優弥)が帰国した。今でも気持ちは変わらないかと問う大輔に、希は変わっていない、と答える。数日後、大阪から一子(清水富美加)が突然現れる。圭太(山崎賢人)との関係を心配する希に対し、一子は希のことが時々嫌になる、だったら希が圭太と付き合えばいい、と言い放つ。

77話

「運命カカオ64%」 一子(清水富美加)との会話を聞かれ、大輔(柳楽優弥)となぜ付き合ったのか美南(中村ゆりか)に問い詰められた希(土屋太鳳)。希自身も、大輔がいるにもかかわらず圭太(山崎賢人)が心の中にいる自分を許せずに落ち込む。その夜アパートに帰った希は、誰にでも心には隠したい気持ちがあるが、自分に隠してはだめだと文(田中裕子)に諭される。希は自分の気持ちに正直になろうと、ある行動に出る。

78話

「運命カカオ64%」 輪島塗とケーキのコラボレーションイベント当日。直前になって希(土屋太鳳)の作ったケーキが、浅井(鈴木拓)の不注意で壊れてしまう。作り直そうにも材料のカカオは使いきっていた。別のカカオを組み合わせて同じ味を見つけようとする希と陶子(柊子)たち。圭太(山崎賢人)も駆けつけ、皆で必死になって作る。ついにケーキは完成。漆塗りとケーキのコラボレーションイベントは成功し、笑顔の圭太だが、希の心は晴れず…。

79話

「絶体絶命メッセージプレート」 希(土屋太鳳)と圭太(山崎賢人)、大輔(柳楽優弥)それぞれの思いが交錯する中、圭太は希に輪島塗職人とパティシエとしてそれぞれ一人前になるまで、お互いに修業に専念しようと提案する。それから2年半…希は、「マ・シェリ・シュ・シュ」の中堅パティシエとしてひととおりの仕事をこなして働いている。そんな中、大悟(小日向文世)が陶子(柊子)について思わぬことを明かす。

80話

「絶体絶命メッセージプレート」 「マ・シェリ・シュ・シュ」でスーシェフを務めていた陶子(柊子)が店を巣立つことになり、大悟(小日向文世)から新たなスーシェフに任命された希(土屋太鳳)。最終日、これからはケーキを作るだけではなく、スタッフの面倒など、あらゆる面で店を支えるように陶子から引き継ぎを受ける。スーシェフになって数日後、はりきる希のもとに、パティシエになる夢をあきらめられず区役所を辞めたという女性が面接に現れて…。

81話

「絶体絶命メッセージプレート」 「マ・シェリ・シュ・シュ」に採用された新人は希(土屋太鳳)の想像を超えた不器用さで、希はそのフォローに翻弄され、久々の能登への里帰りを失念してしまう。やっとのことで出発直前の夜行バスに飛び乗り、能登に帰ってきた希。圭太(山崎賢人)との久々の再会に喜ぶが、到着早々、連れられるままにやってきた塗師屋で、弥太郎(中村敦夫)や藍子(常盤貴子)を前に発した圭太の一言に絶句してしまう。

82話

「絶体絶命メッセージプレート」 希(土屋太鳳)が初めて採用にかかわった新人は、不器用さが災いし店の足手まといになっている。だが不器用さを補おうと必死に練習を繰り返す新人の姿を目撃した希は、自分の新人時代を重ね、いっしょに練習をしようと提案する。そのころ能登では、弥太郎(中村敦夫)が、将来、塗師屋を背負う圭太(山崎賢人)を支えおかみとなる女性選びを始め、圭太に見合い話を持ちかける。

83話

「絶体絶命メッセージプレート」 スーシェフとして採用した新人の面倒を必死でみる希(土屋太鳳)だが、連日仕事が夜遅くまでかかるはめに。一方の圭太(山崎賢人)は、塗師屋のおかみを見つけるため見合いを勧める弥太郎(中村敦夫)に世襲制度の意味を問いかける。だが弥太郎は、孫としてではなく輪島塗への情熱を見込んで塗師屋を継いでほしいのだ、と圭太に訴える。日が替わり圭太は、弥太郎の勧めに乗ることを決心し…。

84話

「絶体絶命メッセージプレート」 圭太(山崎賢人)が見合いすることを知り、希(土屋太鳳)は能登に向かうことを決心する。だが不器用な新人はいつまでたってもメッセージプレートを書く技術が上達しない。深夜バスの時間が迫る中、新人はパティシエをあきらめる、と言うが希は自分に重ねてしったし、練習を続ける。明け方、大悟(小日向文世)についに新人をクビにしないとの約束を取り付け、希は徹(大泉洋)の運転するレンタカーで能登に向かう。

85話

「下克上駄菓子ケーキ」 能登での圭太(山崎賢人)との騒動を経て、再び横浜に戻ってきた希(土屋太鳳)。折しも「マ・シェリ・シュ・シュ」に特別なケーキを注文したい、と客が現れる。聞けば妻と離婚の危機にあり、関係を回復したいので大悟(小日向文世)にオリジナルケーキをぜひ作ってほしい、と頼む。希は大悟と共にその客の対応をするが…。

86話

「下克上駄菓子ケーキ」 「マ・シェリ・シュ・シュ」の売上1位を記録した希(土屋太鳳)のケーキ。計算間違いかと思い、何度も計算し直すが結果は同じ。1週間後にも売上1位を記録する日があり、ひと月の間に3度、大悟(小日向文世)の売り上げを上回ることに。希の腕が急に上達することは考えにくいと思った周囲は、大悟の腕が落ちたのではないかとうわさする。さらに大悟は、ケーキの原価の計算間違いをするなど、おかしな行動が増えてきて…。

87話

「下克上駄菓子ケーキ」 「マ・シェリ・シュ・シュ」の大黒柱である大悟(小日向文世)がギックリ腰になってしまい、希(土屋太鳳)と浅井(鈴木拓)は、大悟の穴をどのように埋めようかと思い悩む。そこへ以前オリジナルケーキをオーダーしにきた男性が再び現れ、大悟ではなく希にケーキを作ってほしいと頼み込む。そのころ、慎一郎(ガッツ石松)と洋一郎(高畑裕太)は漁業組合の旅行で東京へ。そして、洋一郎は思いがけない人と再会する。

88話

「下克上駄菓子ケーキ」 大悟(小日向文世)はちゅう房に立つものの、希(土屋太鳳)たちの手助けがないと仕事ができない。最近の大悟の行動から腕が衰えたのではという心配の声も上がり、問題をつまびらかにするため、徹(大泉洋)は希と大悟のケーキ作りの師弟対決を企画する。これまで真剣に向き合ってくれた大悟に全力で挑もうと、研究と準備に余念がない希。そんな希を、父・徹はある場所に連れていき…。

89話

「下克上駄菓子ケーキ」 徹(大泉洋)によるサプライズの審査員を迎え、希(土屋太鳳)と大悟(小日向文世)のケーキ作りの師弟対決が始まった。結果は、大悟のケーキが高評価だったのに対し、希のケーキはたった40点の評価。ただし、ふたりのケーキには決定的な違いがあり、優劣で決められるものではないと言われる。希は、大悟にはない自分のケーキの強みを知り、オリジナルケーキのオーダーを受ける決心をする。

90話

「下克上駄菓子ケーキ」 希(土屋太鳳)は、オリジナルケーキの注文を受け、駄菓子を用いたケーキを作ることを決めた。一方、横浜で希と同居している徹(大泉洋)は、藍子(常盤貴子)に再びプロポーズするために能登に帰省。藍子と離れて過ごしたこの3年間のあふれる思いを伝える。ところが、プロポーズを受けた藍子の口から出てきた言葉は「ごめんなさい」だった。

91話

「絶縁コンビニスイーツ」 人気のブログ「わんこのスイーツ工房」では、わんこと名乗る人物が、安くておいしいケーキの作り方を紹介している。その標的にされてしまった「マ・シェリ・シュ・シュ」は、ブログ上で「高くておいしいのは当たり前」と連日のように攻撃される。ブログの内容が気になる希(土屋太鳳)たちは、素性を隠してやんわりと否定する書き込みをするが、あまりに踏み込んだわんこの攻撃に耐えきれず…。

92話

「絶縁コンビニスイーツ」 「わんこのスイーツブログ」に対抗して書き込みを行っていたのが「マ・シェリ・シュ・シュ」のパティシエだということが知られてしまった。その流れでブロガーのわんこから、お客さんがどちらのケーキを選ぶか試さないかとの提案を受けた希(土屋太鳳)たち。まずはわんこと顔合わせをすることになり迎えた当日、緊張する大悟(小日向文世)や希たちの前に、広告代理店の担当者とともにわんこが現れる。

93話

「絶縁コンビニスイーツ」 わんこからスイーツイベントでの挑戦を突きつけられた希(土屋太鳳)。コンビニエンスストアにケーキを置いてお客さんの反応をみる対決方法に、大悟(小日向文世)が首を縦に振るはずはないと、希は申し入れを断るつもりでいた。一方、東京で暮らす一子(清水富美加)を心配して、洋一郎(高畑裕太)が上京してくる。能登に帰るよう一子を説得しようとするが、一子は聞く耳を持たず、あることに打ち込んでいた。

94話

「絶縁コンビニスイーツ」 一子(清水富美加)から、「マ・シェリ・シュ・シュ」のような高級路線が本当に目指すケーキなのかと指摘された希(土屋太鳳)。昔作っていた節約ケーキを思い出し、思い悩んでいるところに、能登から藍子(常盤貴子)がやってきた。藍子は悩む希を見て、自分のケーキを見つけるためにもわんこと勝負をしてみてはと提案する。母の言葉に背中を押された希は、大悟(小日向文世)に、コンビニスイーツイベントに出たいと申し入れる。

95話

「絶縁コンビニスイーツ」 希(土屋太鳳)はコンビニスイーツイベントに出場することを決めた。イベント開催に向けて、お題となったカップスイーツを試行錯誤しながら完成を目指すも、一子(清水富美加)の希に対するひと言が気になって仕方がない。イベント当日。会場には、希とわんこ、それぞれ別のコンセプトで作られたカップスイーツが並べられる。わんこがつけたカップスイーツの名前を聞いて、希はがく然とする。

96話

「絶縁コンビニスイーツ」 希(土屋太鳳)とわんこの対決は、徹(大泉洋)の会社によって、ネット中継されることになった。会場では、わんこと希がカップスイーツをひたすら作り続ける。途中経過として全国のコンビニエンスストアでのふたりのカップスイーツの売り上げ総数が発表されるが、わんこのスイーツがリードしているという。そのとき、会場のスクリーンに洋一郎(高畑裕太)が作成した映像が映し出される。

97話

「究極選択パリブレスト」 希(土屋太鳳)と徹(大泉洋)が暮らす横浜に、藍子(常盤貴子)が引っ越してくることになった。家族3人の生活に胸が高鳴り、ますます仕事に精を出す希。そんな希に大悟(小日向文世)は、フランスで修業をして美的センスを磨いてこい、と言い渡す。その夜希はフランス行きを藍子に相談するが、夫である圭太(山崎賢人)の意見はどうなのかと聞かれる。すっかり舞い上がっていた希は、能登にいる圭太に慌てて電話をするが…。

98話

「究極選択パリブレスト」 かつて、希(土屋太鳳)の企画する能登移住ツアーに参加し、圭太(山崎賢人)たちをだました安西(六角精児)が粉飾決算で逮捕された。ニュースを見た希と藍子(常盤貴子)は、ひどい男だったと言い合う一方、徹(大泉洋)の顔は青ざめ、携帯電話が鳴りやまなくなる。希たちに事情を問い詰められた徹は、実は徹の会社は安西の会社が保証人になっているのだ、と思わぬ告白をする。

99話

「究極選択パリブレスト」 希(土屋太鳳)がフランス行きを決意したやさき、圭太(山崎賢人)が倒れたと、亜美(梶原ひかり)から連絡が入った。夜行バスに飛び乗り、輪島にかけつけた希は、弥太郎(中村敦夫)が脳こうそくで倒れ、圭太はその代わりを務めようと走り回ったために過労で倒れたのだと知らされる。ところが圭太は、心配する希をよそに休む間もなく寝床を抜け出し、まき絵師との打ち合わせに向かい…。

100話

「究極選択パリブレスト」 圭太(山崎賢人)が心血を注いでいるのは、フランスの有名メーカーとの共同開発で磁器に漆を塗る陶帯漆器(とうたいしっき)という製品だが、開発者の弥太郎(中村敦夫)が倒れてしまい、中止に追い込まれかけていた。一方東京では、万策尽きた徹(大泉洋)が藍子(常盤貴子)と共に、会社をたたもうとしていた。そんななか、先方のフランス人担当者が圭太のもとを訪れ、圭太に最終通告を突きつけようとする。

101話

「究極選択パリブレスト」 急場の思いつきで輪島塗の皿に菓子を乗せ、フランス人の担当者に出した希(土屋太鳳)。先方は企画の破談を圭太(山崎賢人)に申し入れにきたのだが、和食器とフランス菓子の融合に感激し、もう一度チャンスを与えてもらえることになった。その夜、塗師屋の手伝いをしようとする希に対しての亜美(梶原ひかり)や弥太郎(中村敦夫)の態度がとてもつれない。翌朝、彼らの真意を感じとった希は、圭太を前に大きな決意を伝える。

102話

「究極選択パリブレスト」 輪島で圭太(山崎賢人)に決意を伝えた希(土屋太鳳)が、再び横浜に戻ってきた。「マ・シェリ・シュ・シュ」では、希の帰りを心待ちにしていた大悟(小日向文世)がそっけない態度で希の帰りを迎える。そんな大悟に対して希は、能登で決意した思いを伝える。しかし、突然の希の申し入れがすんなりと受け入れられるわけもなく、無理難題とも思われる課題を突きつけられてしまう。

103話

「親心ロールケーキ」 「マ・シェリ・シュ・シュ」を辞める条件として、大悟(小日向文世)を納得させるロールケーキを作ることを言い渡された希(土屋太鳳)。今まで大悟から学んだすべてを込めたロールケーキを作るが、大悟は納得してくれない。一方、能登にいる圭太(山崎賢人)は、フランスの有名メーカーとの共同開発で磁器に漆を塗る陶帯漆器(とうたいしっき)作りをしているものの、納得できるデザインができずに苦しんでいて…。

104話

「親心ロールケーキ」 希(土屋太鳳)の「マ・シェリ・シュ・シュ」最終日がやってきた。ちゅう房を掃除し、ショーケースのガラスを磨く希は、ここで過ごした日々を思い出す。天中殺では、かつての店の先輩・陶子(柊子)も訪れ、思い思いに希の旅立ちを祝福する。夜になり、天中殺2階、希が過ごした部屋に大輔(柳楽優弥)が訪れ、大悟(小日向文世)について話しだす。そして、大輔の言葉を聞いた希は、部屋を飛び出してしまう。

105話

「親心ロールケーキ」 横浜から能登に戻った希(土屋太鳳)は、塗師屋での食事の支度や雑用などの手伝いに追われ、さっそく大忙し。同時に、遠距離結婚を続けてきた圭太(山崎賢人)との生活がスタートするが、初めての夫婦そろっての生活はどことなくぎこちない。翌日、修理の器を届けに桶作家を訪れた希は、2度目の自己破産で落ち込む徹(大泉洋)を目にする。心配をしながらも塗師屋に戻った希を、圭太の母・直美(藤吉久美子)が待っていて…。

106話

「親心ロールケーキ」 弥太郎(中村敦夫)の引退宣言と直美(藤吉久美子)の登場により、いつの間にか希(土屋太鳳)が塗師屋の女将(おかみ)になることで話が進んでしまっている。そんな希に圭太(山崎賢人)は、周囲の意見は気にせずに、落ち着いたらパティシエに戻ればいいと声をかける。一方、弥太郎の引退宣言により塗師屋を背負っていくことになる圭太について、漆器組合のメンバーから弥太郎のもとに、ある意見が持ち込まれる。

107話

「親心ロールケーキ」 博之(板尾創路)が塗師屋を継ぐと宣言した背景には、将来市長になることを狙ってのことらしいと、キミ子(根岸季衣)が希(土屋太鳳)に告げた。それを聞いた圭太(山崎賢人)は、輪島塗を利用する人間に塗師屋はふさわしくないと、いったんは諦めた陶胎漆器制作の再開を、再び漆器組合のメンバーに情熱を持って働きかける。輪島塗の将来を考え必死に動く圭太を後押ししたい希は、博之にじか談判するため、市役所を訪れる。

108話

「親心ロールケーキ」 博之(板尾創路)が塗師屋を継ぐと宣言した本当の理由を知った希(土屋太鳳)は、圭太(山崎賢人)に伝えるべきか思い悩む。一方の圭太は、父への対抗心が強烈な後押しとなり、自分で描いた陶胎漆器(とうたいしっき)のデザインを見てもらおうと、連日蒔(まき)絵師のもとに押しかけている。そして、いつしか圭太の熱意に負けた漆器組合のメンバーたちは1つにまとまり、陶帯漆器のデザインを考え出し…。

109話

「潮時じゃがいもガレット」 圭太(山崎賢人)が紺谷弥太郎の5代目を引き継ぐことが決まり、親方になるための厳しい修業が始まった。一方の希(土屋太鳳)は、塗師屋を支えるため、圭太の母・直美(藤吉久美子)の厳しい指導を受けている。そのころ桶作家では、元治(田中泯)が塩の袋づめ作業をしながら、考えを巡らせている。そしてその夜、元治は弥太郎(中村敦夫)を呼び出し、酒を酌み交わしながら…。

110話

「潮時じゃがいもガレット」 ことし限りで塩づくりを引退すると宣言した元治(田中泯)は希(土屋太鳳)に、塩田の小屋を使ってケーキ店を開けと言いだす。希にケーキ店を開かせるために引退を決意したのかと問いかける周囲に対して元治は、去年と比べて塩の味が落ちているからだと説明する。ならばと去年とことしの塩の味を比べるが、舌が敏感な希でさえも味が落ちているとは感じない。そんな元治の姿を一徹(葉山奨之)は、ある思いを持って見つめていて…。

111話

「潮時じゃがいもガレット」 希(土屋太鳳)は、塩づくりからの引退を決意した元治(田中泯)が落ち込んでいるのではないかと心配になり桶作家を訪ねるが、ご近所さんたちと楽しそうに歌って踊っている。そんな希に対して元治は、これから始まる第二の人生では、世界中の祭りを見に行くと笑顔で答える。元治が思いのほか明るかったことに胸をなでおろした希は、塗師屋に帰って弥太郎(中村敦夫)に報告すると、弥太郎から意外な答えが返ってくる。

112話

「潮時じゃがいもガレット」 一徹(葉山奨之)が、デートレードを辞めて元治(田中泯)の塩田を継ぐと言いだした。塩田での力仕事は一徹には向かないと希(土屋太鳳)は説得するが、頭を使えばなんとでもなると、意志は固い。みのり(門脇麦)によると、一徹が塩田を継ぐと言いだした背景には、徹(大泉洋)の存在があるらしい。日が替わり、洋一郎(高畑裕太)に海水をまかせながら、効率的な潮まきを分析する一徹のもとに元治が現れて…。

113話

「潮時じゃがいもガレット」 一徹(葉山奨之)の意思が固いことを知った希(土屋太鳳)は、姉としてできることを考える。そして、一徹には塩田は継がせないという元治(田中泯)を説得させるため、一徹を塗師屋に連れて行き掃除や家事を手伝わせ、輪島の町をマラソンさせるなど、体力づくりのサポートに乗り出す。一方、一徹が父のようになりたくない一心で塩田を継ぐことを決めたと知った徹(大泉洋)は、ますますいじけてしまい…。

114話

「潮時じゃがいもガレット」 希(土屋太鳳)たちを前に一徹(葉山奨之)は、元治(田中泯)の塩田を継ぎたいと言った本当の理由を語りだす。その理由を聞いた元治と文(田中裕子)は、なおさら一徹には塩田を継がせるわけにはいかないと言い張る。そんな彼らのやりとりを聞いていたみのり(門脇麦)は、一徹には塩田をやりたいもうひとつの大きな理由があるのだと言いだす。そしてついに一徹は、元治と文に自分の強い思いを伝える。

115話

「男たちのウィークエンド」 朝市のまいもん食堂のマスター・小野(諏訪太朗)が店を閉じると言いだした。希(土屋太鳳)は小野から、この場所でケーキ店を開かないかと持ちかけられるが、塗師屋での女将(おかみ)の仕事もままならない状況で即座に断る。そんななか、洋一郎(高畑裕太)のもとに、お見合いの話が持ち上がる。一子(清水富美加)ひと筋でお見合いをする気などないと言い張る洋一郎だったが、先方が洋一郎に一目ぼれだと聞いたとたん…。

116話

「男たちのウィークエンド」 徹(大泉洋)は、希(土屋太鳳)の了承もなしにまいもん食堂のマスターにケーキ店を開かせてもらうようにお願いをしてしまった。塗師屋の女将(おかみ)の仕事との両立は無理だと言い張る希に対し、徹は塗師屋に赴きある行動に乗り出す。そして、いよいよ洋一郎(高畑裕太)のお見合いの日が訪れた。ふだん着の慎一郎(ガッツ石松)とともに、目いっぱいのおしゃれをしてお見合いの席についた洋一郎の目の前に相手の親子が現れる。

117話

「男たちのウィークエンド」 徹(大泉洋)を訪ね、東京から4人の男がやってきた。徹がつぶした会社の元社員の4人で、徹が招いたという。希(土屋太鳳)や藍子(常盤貴子)は、会社をつぶし迷惑をかけたことを謝るが、4人は徹も被害者だといたって明るい。胸をなでおろした希たちが塗師屋に戻り作業をしていると、洋一郎(高畑裕太)が現れ、見合いの相手から「もう一度会いたい」と返事があったというが…。

118話

「男たちのウィークエンド」 塩田、間垣、神社…村のあらゆる場所でいたずら騒ぎが起きる。どれも被害は少なく安心する村人たちのなか一徹(葉山奨之)だけは、同時に起きるいたずらに犯人の執念を感じる。一方、徹(大泉洋)は、なんとか希(土屋太鳳)に能登でケーキ店を開かせようと、塗師屋を手伝い、パソコンで企画書を作る日々。そんななか、お見合い相手からの返事を受けた洋一郎(高畑裕太)と慎一郎(ガッツ石松)は、二度目のお見合いに向かう。

119話

「男たちのウィークエンド」 村でのいたずら騒動が徹(大泉洋)への嫌がらせに発展していくなか、徹はその張本人と会うことになる。村人のなかで唯一、徹が嫌がらせを受けていることを知る一徹(葉山奨之)は、警察に任せるべきだと訴えるものの、自分の責任だからと徹はひとりで待ち合わせ場所に向かう。そのころ桶作家では、東京でバンド活動をしている高志(渡辺大知)のテレビ出演にあわせ、希(土屋太鳳)たちがご近所の面々と食卓を囲っていて…。

120話

「男たちのウィークエンド」 村へのいたずらがエスカレートしていき、その原因が自らの会社の倒産にあることを知った徹(大泉洋)は、大きな決断をする。希(土屋太鳳)たちは、突然の徹の決断に慌てふためく。そんななか元治(田中泯)は、徹から預かったという紙袋を希に渡す。そこには、フランス菓子店を運営していくために必要な膨大な量の資料や企画書がぎっしりと詰まっている。それを見た圭太(山崎賢人)は、企画書に詰まった徹の思いを希に伝える。

121話

「復活マルジョレーヌ」 父・徹(大泉洋)が残した膨大な資料と企画書には、希(土屋太鳳)が大好きなケーキ作りの道に戻ることへのメッセージが詰め込まれていた。徹の強い思いを感じた希に対し圭太(山崎賢人)は、塗師屋のことは気にせずにパティシエの修業に行って来いと背中を押す。ところが希は、パティシエという夢を追いかけることと、塗師屋のおかみとして圭太を支えることを両立したいと言いだし…。

122話

「復活マルジョレーヌ」 ケーキ店開業を決意した希(土屋太鳳)だが、開店資金の調達という現実的な問題が立ちはだかる。徹(大泉洋)の自己破産を目の前で見てきた希は、借金だけはしたくないと悩むが、背に腹は代えられず借金することを決意。だが肝心の銀行からは、ことごとく融資を断られてしまう。八方ふさがりの希だが、新たな資金調達先にみのり(門脇麦)が勤める農協が浮上する。だがみのりが「うちには融資の鬼がいる」と言いだし…。

123話

「復活マルジョレーヌ」 ケーキ店の開業資金の最後の調達先として訪れた農協で、希(土屋太鳳)の担当となったのは“融資の鬼”と呼ばれるみのり(門脇麦)だった。そこでみのりに数々の計画の甘さを指摘され、融資を得るため事業計画書を練りに練る希。一方、東京での行方不明騒ぎのなか能登に帰ってきている高志(渡辺大知)は、徹(大泉洋)が去ったことで落ち込む藍子(常盤貴子)のことが気になり…。

124話

「復活マルジョレーヌ」 希(土屋太鳳)の店がオープンの日を迎えた。当初店の名前は、フランス語で魔女姫を表す「プティット・ソルシエール」だったが、言いづらいと「プチ・ソルシエール」に変更に。開店とともに、店は村の仲間たちや地元の主婦たちで埋め尽くされ、初日は完売で終わる。閉店後、手伝ってくれた仲間とともに達成感に包まれるなか、圭太(山崎賢人)は高志(渡辺大知)に、能登に帰ってきた本当の理由を聞き出す。

125話

「復活マルジョレーヌ」 オープン直後は大盛況だったものの、2週間が経ち客足が遠のいた「プチ・ソルシエール」。肩を落とす希(土屋太鳳)のもとに、横浜から先輩パティシエ・浅井(鈴木拓)が突然やってくる。浅井が言うには、大悟(小日向文世)が希のために応援に寄こしたということだが、手伝う気のない浅井の態度が、店の助けになっているとは思えない。日が替わっても変わらぬ店の状況に、希の頭に恐れていた自己破産の文字が浮かんでくる。

126話

「復活マルジョレーヌ」 店のフランス菓子が地元の人に買ってもらえない理由を考えた希(土屋太鳳)は、町のケーキ店のようにわかりやすい名前と手ごろな値段でケーキを提供することを決めた。同時に、こだわりのケーキを1種類のみ出すことで、「プチ・ソルシエール」の将来につなげたいと考える。クリスマスが近づくなか他のケーキはなんとか売れだすが、肝心のこだわりのケーキは売れない。悩む希のもとに高志(渡辺大知)が訪れ、ある言葉を口にする。

127話

「出産クッサンベイビー」 希(土屋太鳳)のフランス菓子店「プチ・ソルシエール」開店から1か月半。店の収支はギリギリ、もうけの出ない状態が続いている。そして、年内最後の営業日。最後のお客さんを見送る希は、軽いめまいに襲われる。年が明けても体調のすぐれない希だが、心配する圭太(山崎賢人)に対しても、売れ残りのケーキの食べ過ぎだから心配する必要はないと気にも留めない。ところが夕方になり、とうとう希は倒れこんでしまい…。

128話

「出産クッサンベイビー」 妊娠発覚から1週間。希(土屋太鳳)は、安定期を迎えるまでは仕事をセーブしながら働くことになった。喜びをかみしめながら「プチ・ソルシエール」でパティシエの仕事に当たる希だが、店の売り上げはなかなか軌道に乗らない。やがて妊娠7か月を迎えるが店は相変わらず低空飛行のままで、ついに産休前の営業最終日を迎える。客足は鈍く、希が意気消沈しているところに観光客らしき妊婦(本上まなみ)が現れ…。

129話

「出産クッサンベイビー」 希(土屋太鳳)の陣痛が始まった。病院の廊下で待つ圭太(山崎賢人)は、不安と期待で落ち着かない。8月10日、希と徹(大泉洋)の誕生日と同じ日に、男の子と女の子の双子が生まれる。藍子(常盤貴子)は希に子供がもたらす喜びを語る。数日後、塗師屋に弥太郎(中村敦夫)をはじめ文(田中裕子)や元治(田中泯)など皆が集まり、双子の命名式がにぎやかに行われた。そして2児の母親となった希の子育てが始まる。

130話

「出産クッサンベイビー」 匠と歩実が生まれて2か月がたち、ふたりの世話に奮闘する希(土屋太鳳)。「プチ・ソルシエール」の再開までひと月と迫り、藍子(常盤貴子)は余裕のない希に再開を延期してはと提案するが、店の借金が気になる希の意思は変わらない。そんなやさき、希のもとに常連客が訪れ、お客さん用にケーキを作ってくれと頼む。いったんは断ろうと決めていた希だったが、圭太(山崎賢人)が子どもたちの面倒は任せろと言い…。

131話

「出産クッサンベイビー」 ケーキを作っている間に歩実が熱を出し病院に搬送されてしまったことで、希(土屋太鳳)は自己嫌悪に陥ってしまう。一方、自分が子どもたちの面倒をみるといい、希をケーキ作りに向かわせた圭太(山崎賢人)も、希を追い詰めてしまったと落ち込んでいる。日が替わり、育児の怖さを知った希に対して圭太は、塗師屋の仲間とともに子どもたちを育てようと工夫をこらしたさまざまな提案を行う。

132話

「出産クッサンベイビー」 出産から3か月。希(土屋太鳳)の店「プチ・ソルシエール」が再開の日を迎えた。開店に向けてケーキの仕込みをする希だが、子どもたちの様子が気になってしかたがない。開店後相変わらず客足は鈍く、文(田中裕子)には店を閉じていても開けても変わらないのではと言われる始末。だが日がたつにつれて富山や名古屋など遠方からの客が目立つようになる。客に店を訪れた理由を訪ねる中で、希は意外な事実を知る。

133話

「いっぱい失敗タルトタタン」 希(土屋太鳳)の店は開店から7年、地元に愛される店に成長した。一方の圭太(山崎賢人)は五代目「紺谷弥太郎」を継ぎ、塗師屋の親方になっている。一家はこの前年、手狭になった塗師屋から桶作家に引っ越し、文(田中裕子)や元治(田中泯)、藍子(常盤貴子)、一徹(葉山奨之)一家とともに暮らしている。匠(小山春朋)、歩実(横山芽生)は6歳になり元気に学校に通っているが、ふたりの性格は正反対で…。

134話

「いっぱい失敗タルトタタン」 歩実(横山芽生)はパティシエのほかにも将来の夢をたくさん持っているのに、匠(小山春朋)にはやりたいことがないという。希(土屋太鳳)は、そんな匠を心配するが、圭太(山崎賢人)は、匠が漆塗り職人になりたいと言ってくれなかったことにショックを受ける。そのころ「プチ・ソルシエール」では、お店の切り盛りに手が回らなくなっている希がアルバイトの募集をしていて…。

135話

「いっぱい失敗タルトタタン」 アルバイト募集の貼り紙を見て応募してきた沙耶(飯豊まりえ)だが、本人は本格的な修業をしたいと希(土屋太鳳)に申し出る。だが希は自分もまだ修業の身だと、沙耶の願いを断る。塗師屋では圭太(山崎賢人)が子どもたちに漆塗りを教えている。飽きっぽい歩実(横山芽生)に対し慎重に塗り続ける匠(小山春朋)に、圭太は漆職人にならないかとつい誘導するようなことを言ってしまう。翌朝希の前に、再び沙耶が現れて…。

136話

「いっぱい失敗タルトタタン」 双子の匠(小山春朋)と歩実(横山芽生)から、いつ世界一のパティシエになるのかと聞かれ、口ごもってしまった希(土屋太鳳)。仕込みの最中も、子どもたちの言葉が頭から離れない。一方、店で働くことになった沙耶(飯豊まりえ)は、希の想像以上に優秀で、一生懸命に働いている。だがある日、一人の女性がすごいけんまくで店に乗り込んでくる。それは沙耶の母・葉子(峯村リエ)だった。

137話

「いっぱい失敗タルトタタン」 匠(小山春朋)がいなくなってしまった。希(土屋太鳳)やみのり(門脇麦)らが必死に探すが見当たらない。ところが、どうも歩実(横山芽生)は匠の居場所を知っていて、かばっている様子。結局、押し入れの中に隠れていたことがわかり、胸をなでおろす一同。希は匠に家出の理由を尋ねるが泣いてばかりでわからない。そんななか、一徹(葉山奨之)とみのりの子・徹志が、匠の本当の気持ちを語りだす。

138話

「いっぱい失敗タルトタタン」 家出以来、おとなしい性格の匠(小山春朋)にどうやって夢を持ってもらえばいいかわからなくなってしまった希(土屋太鳳)と圭太(山崎賢人)。不器用な匠が失敗することを恐れるあまりに挑戦ができないのでは、と考えたふたりはある計画を立てる。日が替わり、家族でケーキ作りに挑戦する希たち。みんなで分担して作業に取り組むが、希の指示を忘れた圭太はある工程を失敗してしまい…。

139話

「女たちのジレンマムース」 子どもたちの「お母さんはいつ世界一になるのか」という問いかけに、世界一になると言っていた昔を思い出した希(土屋太鳳)。そんななか、スイーツ界でTOKOの名前で活躍中のかつての先輩パティシエ・陶子(柊子)がテレビに出演し「ママさんパティシエ洋菓子コンクール」の審査員を務めることを希たちは知る。家族たちの参加への勧めに希がしり込みをしていると、匠(小山春朋)はあることを言いだして…。

140話

「女たちのジレンマムース」 希(土屋太鳳)は「ママさんパティシエ洋菓子コンクール」に出場することを決める。早速、沙耶(飯豊まりえ)とともに店のお客さんに好みのケーキについてアンケートを取り、さらには歴代の受賞作品やスポンサーを調べるなどして、着実にコンクールへの準備を進める希。コンクール当日、子どもたちからの大声援を受ける希は緊張の面持ちで審査員の試食を待つ。そして審査員のTOKOこと陶子(柊子)から入賞者の発表があり…。

141話

「女たちのジレンマムース」 「ママさんパティシエ洋菓子コンクール」で入賞を逃した希(土屋太鳳)は、コンクール終了後、陶子(柊子)のもとに向かいアドバイスを求める。対する陶子は、希の質問には答えず、逆に希の店はどこにあるのかと尋ねる。夕方になり、能登の店に陶子を伴って帰ってきた希は、コンテストにはあらゆる分析をして臨んだことを打ち明ける。それを聞いた陶子は、勝手にちゅう房に入り、希がコンテストで作ったのと同じケーキを作りだす。

142話

「女たちのジレンマムース」 陶子(柊子)から言われたひと言が心に深く響いた希(土屋太鳳)は、再びコンクールへの挑戦を決め、新しい味の追求を始める。ところが、能登の食材を生かしたケーキを作ろうとしても、パティシエから離れていた8年のブランクはなかなか埋めることができず、ルセットが昔のように思い浮かばない。そんな折、マキ(中川翔子)が店を訪れ、いままで語らなかった過去について希に話しだす。

143話

「女たちのジレンマムース」 コンクールのケーキに行き詰まった希(土屋太鳳)だが、圭太(山崎賢人)のアドバイスを受けて、母親とパティシエの両立をテーマに一から食材探しを始める。子どもたちも希の姿を見て、相撲大会に向けて一生懸命に練習する。一方東京行きを決意できないマキのために、一子(清水富美加)は村のみんなで応援歌を作ろうと提案する。日が変わり思わぬところから食材を発見した希は、ついにコンクールのケーキを完成させるが…。

144話

「女たちのジレンマムース」 子どもたちの相撲大会が雨天で順延になり、希(土屋太鳳)のコンクールと開催日が重なってしまった。家事とパティシエの両立をサポートしたい圭太(山崎賢人)はコンクールに行ってこいと、子どもたちとともに背中を押す。ところが当日、相撲大会を母に見てもらいたかった歩実(横山芽生)が号泣するのを希は目にしてしまう。そんな歩実の姿に後ろ髪をひかれつつも店に向かった希は、コンクールに向けて最後の準備に取りかかる。

145話

「秒読みコンクールケーキ」 希(土屋太鳳)の店に、突然現れた大悟(小日向文世)。あいさつをする間もなく、希がコンクールに出したケーキの素材について質問を浴びせる。それでも好奇心がおさまらない大悟は桶作家にまで押しかけ、出される料理の食材について目を輝かせながら周囲を質問攻めにする。夜になり、ひとり台所で能登の食材を試す大悟。そんな大悟に希はつい、世界一とはどういうことか問いかけるが…。

146話

「秒読みコンクールケーキ」 大悟(小日向文世)の考える世界一を知った希(土屋太鳳)は、ケーキをリニューアルし、店の営業を再開する。日が替わり、希のもとに一子(清水富美加)がやってきて、近日中に開催される「全国フランス菓子コンクール」で希の密着取材を担当することになったという。コンクールへの出場など寝耳に水の希だったが、どうやら大悟が勝手に応募したらしい。調べてみると、そのコンクールのレベルは非常に高く、困惑する希だったが…。

147話

「秒読みコンクールケーキ」 「全国フランス菓子コンクール」への出場を決意した希(土屋太鳳)のもとに、突然大輔(柳楽優弥)が訪れる。しかも以前と同じ「おはよう」を希に披露し、桶作家では人なつこい笑顔とトークで双子をはじめ皆の心をつかんでしまう。すっかり大輔ペースになっている状況に圭太(山崎賢人)の心は穏やかではない。だがその夜、圭太はいつになく真剣な表情の大輔を目撃する。

148話

「秒読みコンクールケーキ」 大輔(柳楽優弥)から、埼玉で徹(大泉洋)を見かけたと、思わぬ報告を受けた圭太(山崎賢人)と一徹(葉山奨之)。圭太は希(土屋太鳳)に一徹は藍子(常盤貴子)にこの事実をそれぞれ伝えることになり、目的を果たした大輔は能登を去る。そのころ希は、「全国フランス菓子コンクール」への出場に向けケーキのテーマを考えていたが、決定的なアイデアが浮かばず悩んでいた。

149話

「秒読みコンクールケーキ」 徹(大泉洋)が生きていた事実を知った一徹(葉山奨之)は、意を決し藍子(常盤貴子)に伝える。さらに一徹は、徹を探しに行くという藍子を制し、これまで打ち明けられなかった父への思いを口にし、徹を探すためひとり、埼玉に向かう。日が替わり、希(土屋太鳳)の義理の父・博之(板尾創路)が市長に当選し、塗師屋で祝いのうたげが行われる。関係者が祝福するなか、父と折り合いの悪い圭太(山崎賢人)は姿を見せず…。

150話

「秒読みコンクールケーキ」 圭太(山崎賢人)が輪島塗を語る言葉にヒントを得て、コンクールで作るケーキのテーマを決めた希(土屋太鳳)。一方、徹(大泉洋)を捜しに埼玉に向かった一徹(葉山奨之)は、手がかりもなく能登に戻ってきた。なんとか徹に希のコンクールを伝えたい一徹は、ある作戦を考える。そんななか希は、コンクールに向けてひたすらルセットを考える。そして5時間30分という制限時間内に作るために試作を重ねるが…。

151話

「希(まれ)空ウエディングケーキ」 希(土屋太鳳)の店のホームページに「貝殻おじさん」と名乗る人物からの書き込みがあった。その内容と名前から、書き込みの人物は失踪中の徹(大泉洋)に違いないと確信した一徹(葉山奨之)。一徹からの連絡を受けた圭太(山崎賢人)は、大輔(柳楽優弥)が徹を見かけたこと、それを聞いた一徹が手がかりを求めるために埼玉まで行ったことを希に打ち明ける。希は、安どしつつも複雑な思いを抱えて、コンクールの当日を迎える。

152話

「希(まれ)空ウエディングケーキ」 コンクールへの出場のため会場を訪れた希(土屋太鳳)はそこで初めて、大悟(小日向文世)の出場を知る。一方、会場に駆けつけた圭太(山崎賢人)と一徹(葉山奨之)は、徹(大泉洋)が会場に現れるのではないかと周囲を見回すが、それらしき人物は見当たらない。会場ではケーキ作成の制限時間が迫り、出場者は追い込みに集中。そんななか、仕上げに取りかかる希に背後から大悟が声をかけてきて…。

153話

「希(まれ)空ウエディングケーキ」 制限時間が迫るなか、急きょケーキのデザインを変更し、新たなデコレーションを始めた希(土屋太鳳)。周囲をハラハラさせながらもなんとか時間内に作りあげたものは、徹(大泉洋)との思い出の一品だった。完成後の審査員を前にした自作のケーキの説明の場で、希は全体のテーマとして「夢」をモチーフにしたことと、最後の一品が自分の原点であることを話す。そしていよいよ、緊張の面持ちで待つ出場者を前に結果が発表される。

154話

「希(まれ)空ウエディングケーキ」 コンクールが終わり、桶作家に戻ってきた希(土屋太鳳)たち。コンクールで自分の今持っている力を出し切れたこと、ケーキをとおして失踪以来会っていない父・徹(大泉洋)に対してメッセージを伝えられたことで、希の表情は晴れやか。そんななか、一徹(葉山奨之)とみのり(門脇麦)の婚約式の写真を見た歩実(横山芽生)と匠(小山春朋)が、希と圭太(山崎賢人)にある疑問をぶつける。

155話

「希(まれ)空ウエディングケーキ」 8月10日、希(土屋太鳳)と徹(大泉洋)、そして匠(小山春朋)と歩実(横山芽生)の誕生日に、村のみんなを集めてある会が行われることに決まった。それぞれが会に向けて準備をするなか、サロン「はる」では、周囲から早く身を固めてはと促された一子(清水富美加)が、洋一郎(高畑裕太)に、これまで言わなかったひと言をついに口にする。さらに、ケーキの仕上げのため店を訪れた希の前に現れたのは…。

156話

「希(まれ)空ウエディングケーキ」(最終回) 8月10日の当日、希(土屋太鳳)たちの前に現れた訪問者は、匠(小山春朋)、歩実(横山芽生)、徹志(高橋來)を見つけると、3人を抱きかかえる。その後、村の一同は桶作家に集まり、皆の思いがこもった特別な会が盛大に行われる。宴もたけなわになった頃、能登で家族のように接してきた一同を前に、希は自分の夢についてゆっくりと語り始める。

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