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【あらすじ】
浅井三姉妹の末っ子に生まれた江は、徳川二代将軍・秀忠の正室となり、娘は天皇家に嫁ぎ、息子は第三代将軍となる。だが、そこにたどりつくまでの道のりは波乱と苦難の連続だった。二度の落城により両親を失った江は、時の権力者たちに人生を翻弄されていく。。
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「大河ドラマ 江 姫たちの戦国」のキャスト・スタッフ情報
【キャスト】
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- (江(ごう)) 上野樹里
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- (茶々/淀) 宮沢りえ
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- (初) 水川あさみ
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- (織田信長) 豊川悦司
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- (徳川秀忠) 向井理
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- (市) 鈴木保奈美
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- (森蘭丸) 瀬戸康史
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- (森坊丸) 染谷将太
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- (力丸) 阪本奨悟
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- (京極龍子/松の丸殿) 鈴木砂羽
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【スタッフ】
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- 田渕久美子(原作)
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- 田渕久美子(脚本)
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- 吉俣良(音楽)
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- 伊勢田雅也(演出)
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「大河ドラマ 江 姫たちの戦国」のあらすじ
1話
湖国の姫 織田信長(豊川悦司)の妹・市(鈴木保奈美)の娘は三姉妹。三女・江(ごう・上野樹里)は父の記憶がない。永禄11年、京へ上洛(らく)をもくろむ信長の命で、市は北近江の浅井家に嫁ぐ。望まぬ婚姻だが、浅井長政(時任三郎)と出会い、市は恋に落ちる。やがて茶々(芦田愛菜)、初(奥田いろは)が生まれるが、両家は全面戦争へ。戦の果て、信長軍に包囲された小谷城に湖国の姫・江が誕生するが、それは父との別れの時だった。
2話
父の仇(かたき) 天正7年、春。北近江を離れ、母・市(鈴木保奈美)と三姉妹は、おじ・信包(小林隆)の居城・伊勢上野城で平穏に暮らしてきた。三女の江(ごう・上野樹里)には父の記憶がない。ある日、織田信長(豊川悦司)から安土城への招待状が届く。江は信長との対面に圧倒され魅了されるが、父の命を奪い、母や茶々(宮沢りえ)、初(水川あさみ)を悲しませた人物だと初めて知る。父のあだを討ちたい。深夜、江は一対一で信長と対じする。
3話
信長の秘密 天正7年、秋。江(ごう・上野樹里)は織田信長(豊川悦司)にほれ込むが、信長の命で家康(北大路欣也)が妻と嫡男を死なせたことに驚く。信じがたい非道な命を下した信長の真意を知るため、江は安土へと向かう。千宗易(石坂浩二)や、秀吉(岸谷五朗)の妻・おね(大竹しのぶ)と出会い、信長の本心を聞きだそうとするが、うまくいかない。やがて信長に連れられ、琵琶湖に浮かぶ、父(時任三郎)が愛した竹生島へと渡るが…。
4話
本能寺へ 天正9年、春。江(上野樹里)たちは信長(豊川悦司)が開く「馬揃え」に招待され、訪れた京で明智光秀(市村正親)や娘・たま(ミムラ)と出会う。圧倒的な華やかさで群集を魅了する馬揃えに感動した江は、ひとり本能寺で信長と対面するが、「自らが神である」という信長のごう慢さが許せず、怒って寺を後にする。やがて、迎えた天正10年。信長率いる織田軍は、天下統一への最終局面を迎えるが、光秀は独り焦慮を募らせていた。
5話
本能寺の変 天正10年5月。江(上野樹里)は、信長(豊川悦司)と二度と会わないと決めたことを悔やんでいた。そんな時、家康(北大路欣也)に招待され、江は京で信長と会うことになる。一方、明智光秀(市村正親)は、信長に領地を取り上げられ、「秀吉(岸谷五朗)の配下で毛利攻めに加われ」と命じられる。そして迎えた6月2日。ついに光秀は信長への謀反ののろしを上げる。1万3000の軍勢が本能寺を包囲。信長が最期を迎える。
6話
光秀の天下 天正10年6月。江(上野樹里)は、家康(北大路欣也)と命がけの伊賀越えの末、無事、伊勢に到着するが、野武士に捕らえられる。一方、光秀(市村正親)は、天下人どころか孤立無援となっていた。最大の誤算は、秀吉(岸谷五朗)であった。備中から1日半で姫路に到達。後に「中国大返し」と呼ばれる離れ業をやってのける。追い詰められた光秀は、安土城で人質となった江と対面。なぜおじ上をあやめたか、江は光秀に訴えるが…。
7話
母の再婚 天正10年6月。信長亡き後、誰が織田家の後継者となるか…。織田家筆頭家老・柴田勝家(大地康雄)は、清洲城に織田家重臣を呼び寄せる。江(上野樹里)は、城内で秀吉(岸谷五朗)と出会うが、そこには秀吉の母(奈良岡朋子)と、名も知らぬ幼子がいた。清洲会議で秀吉は、信長の孫・三法師様こそが後継者だと、見事に勝家らの思惑の裏をかく。その夜、秀吉の野望を阻止するため、市(鈴木保奈美)は勝家との再婚を決意する。
8話
初めての父 天正10年、秋。江(上野樹里)たちは、母・市(鈴木保奈美)の新しい嫁ぎ先、越前・北庄(きたのしょう)城に移る。茶々(宮沢りえ)や初(水川あさみ)は、義父・勝家(大地康雄)を受け入れられず、江は初めての父に戸惑っていた。ある日、江はひとり馬に乗り駆け出すが、嵐で城に戻れなくなる。翌朝、無事に戻った江を勝家は激しく、はり飛ばす。一方、市を勝家に取られた秀吉(岸谷五朗)は、着々と戦の準備を始めていた。
9話
義父(ちち)の涙 天正10年冬。江(上野樹里)たち三姉妹と義父・勝家(大地康雄)の間に、家族の絆が芽生えていた。しかし、秀吉(岸谷五朗)は、信長の葬儀を京で大々的に執り行う。蚊帳の外に置かれた筆頭家臣の勝家や信長の妹・市(鈴木保奈美)は、怒りをあらわにする。さらなる秀吉の暗躍が伝わるなか、江や茶々(宮沢りえ)、初(水川あさみ)は、二度と戦を起こしてほしくないと勝家に強く訴えるが、やがて出陣の時を迎え…。
10話
わかれ 天正11年冬。近江の山岳地帯で勝家(大地康雄)と秀吉(岸谷五朗)のにらみ合いは、ひとつき余り続くが、勝機に焦る佐久間盛政(山田純大)の失態を機に、勝家は賤ケ岳の戦いに敗れ、北庄城へと敗走する。勝家は、市(鈴木保奈美)や江(上野樹里)たち三姉妹を城から逃がそうとするが、市は拒絶。母だけ城に残ると告げ、三姉妹は衝撃を受ける。やがて秀吉の家臣・石田三成(萩原聖人)が現れ、母との壮絶な別れの時を迎える。
11話
猿の人質 天正11年4月。江(上野樹里)たちは、秀吉(岸谷五朗)の人質となり安土城へ入り、おね(大竹しのぶ)から京極龍子(鈴木砂羽)を紹介される。龍子は夫を秀吉に殺されたが側室になり、秀吉は優しい人と語った。江たちは激しく嫌悪する。そんな時、秀吉の工作で織田信孝(金井勇太)が自害。信雄(山崎裕太)は家康(北大路欣也)に打倒秀吉の戦を仕掛けようと持ちかける。一方、秀吉は茶々(宮沢りえ)の美貌に心を奪われる。
12話
茶々の反乱 天正11年初夏。茶々(宮沢りえ)が目覚めると華やかな着物で、部屋じゅうが埋め尽くされていた。江(上野樹里)や初(水川あさみ)の部屋も同様だった。茶々に目をつけた秀吉(岸谷五朗)の仕業で、母の思い出が詰まった着物をすべて処分され、茶々や江は激怒。秀吉は食事も豪勢なものを次々と用意。茶々は、着物も食事も一切受け付けず、三姉妹は絶食して抗議し続ける。やがて三姉妹は、千宗易(石坂浩二)と対面するが…。
13話
花嫁の決意 天正11年秋。秀吉(岸谷五朗)は、「江(上野樹里)を尾張大野城城主の佐治一成(平岳大)に嫁がせる」と告げる。一成は、織田信雄(山崎裕太)の家臣。信雄は、家康(北大路欣也)と結び秀吉との戦準備を始めていた。江を嫁がせ信雄から、一成を離反させるのが秀吉の思わく。茶々(宮沢りえ)は、代わりに嫁ぐと詰め寄るが、秀吉は江の婚姻は信長の遺志で、信雄との戦も防げると言い放つ。やがて、江は嫁入りを決意するが…。
14話
離縁せよ 天正12年2月。江(上野樹里)は佐治一成(平岳大)との婚礼の日を迎えるが、一成は織田信雄(山崎裕太)や家康(北大路欣也)と共に秀吉(岸谷五朗)との戦に備えていた。何も知らないのは江だけ。やがて戦が始まり、家康相手に苦戦を強いられた秀吉は、ついに信雄の懐柔策に出て和睦に持ち込む。戦は終えんするが、江のもとに茶々が病に伏したと文が届き、江は大坂城へと出向くが、突如、一成と離縁される。
15話
猿の正体 天正12年12月。秀吉(岸谷五朗)によって、突如、佐治一成(平岳大)と離縁させられた江(上野樹里)は、秀吉への復しゅうを誓う。乳母・ヨシ(宮地雅子)を従え、秀吉の弱点とその正体を暴こうと、城中を調べて回る。石田三成(萩原聖人)、京極龍子(鈴木砂羽)、秀次(北村有起哉)と次々聞きまわるが、弱点など聞きだせず、誰一人、秀吉を悪く言う者がいない。らちが明かない江が、最後に見いだす秀吉の正体とは。
16話
関白秀吉 天正13年初夏。秀吉(岸谷五朗)は、茶々(宮沢りえ)への執心から将軍になると宣言。足利義昭(和泉元彌)に頼み込むが即座に決裂。それでも秀吉は、関白になろうと五摂家筆頭の近衛家に接近する。そんな折、江(上野樹里)たちは、細川たま(ミムラ)と再会。本能寺の変から続いた長い幽閉生活を秀吉に解かれ細川家に戻ってきたのだ。たまは、キリシタンになろうとしていた。秀吉はついに関白となり、茶々の前に現れるが…。
17話
家康の花嫁 天正13年7月。関白となった秀吉(岸谷五朗)にも思い通りにならないものがあった。家康(北大路欣也)である。上洛を促す使者を送っても、あいさつに現れない。秀吉は、江(上野樹里)に相談するが、一方的に思いを通そうとする秀吉に、ひきょう千万と言い放つ。秀吉は妹の旭(広岡由里子)を夫から離縁し、家康に妻として送り込む。家康は、旭を妻に迎えたものの、上洛を拒否。ついに秀吉は大政所(奈良岡朋子)を送り込む。
18話
恋しくて 天正15年正月。太政大臣となった秀吉(岸谷五朗)は、九州攻めの出陣命令を下す。そんななか、秀吉を恐れずに思ったままを口にする快活な秀勝(AKIRA)に、江(上野樹里)は心を動かされる。初(水川あさみ)は、すてきな顔立ちと立ち姿の男に一目ぼれするが、それが“ダメ男”とうわさがある京極高次(斎藤工)だと紹介され、ショックを受ける。一方、茶々(宮沢りえ)は秀吉から呼び出され、ついに思いを告げられる。
19話
初の縁談 天正15年晩夏。初(水川あさみ)の京極高次(斎藤工)への恋心は募るばかり。だが、信長のめいである三姉妹は、秀吉(岸谷五朗)にとって政略結婚最大の駒。望む相手との結婚など無理だと龍子(鈴木砂羽)に諭される。初は、茶々(宮沢りえ)に高次との結婚の許しを秀吉にしてほしいと懇願するが、江(上野樹里)は大反対。しかし茶々は、ふびんな初を高次に嫁がせるため、その見返りとして自らの身をささげると秀吉に申し出る。
20話
茶々の恋 天正15年秋。江(上野樹里)は、何より茶々(宮沢りえ)のことが気がかりだった。千利休(石坂浩二)たちに相談するが、茶々に秀吉(岸谷五朗)への思いが芽生えたと指摘され、江はおもしろくない。しかし、茶々から拒絶されたと落ち込む秀吉は、思いが届かぬ茶々から離れ、京の聚楽第に住まいを移す。さらに、公家の名家と茶々の縁談を決めてしまう。けれど、茶々の恋心は募るばかり。ある夜、茶々と秀吉は二人きりになり…。
21話
豊臣の妻 江(上野樹里)は、茶々(宮沢りえ)と秀吉(岸谷五朗)が結ばれたことを知りショックを受け、茶々を避ける日々が続く。初(水川あさみ)が仲裁にやってくるが、江の心はかたくなだった。さらに茶々と秀吉との間に子が出来る。子が宿り、初めて母上と父上に許された気がすると茶々は語るが、江はますます態度を硬化させる。子が出来たことに誰よりも傷ついたのは、北政所(大竹しのぶ)だった。北政所は、江と茶々に会いに来る。
22話
父母の肖像 天正17年正月。秀吉(岸谷五朗)の子を懐妊した茶々(宮沢りえ)は「男子を産む」と宣言。“その代わり、かなえてほしい願いがある”という。やがて男子を出産。秀吉は鶴松と名づけ、でき愛する。江(上野樹里)は、茶々の願いを巡り、茶々と秀吉に深いきずなを見せつけられる。茶々は変った。江は寂しさを覚える。一方、駿府では北条攻めで先鋒となる家康(北大路欣也)が、竹千代(向井理)に、近く初陣となることを告げる。
23話
人質秀忠 江(上野樹里)は、後に夫となる徳川秀忠(向井理)と初めての出会いを果たす。しかし、すべてに冷めた皮肉屋で、江とぶつかり、2人の初対面はケンカ別れとなってしまう。一方、三成(萩原聖人)は利休(石坂浩二)の排除に動き、利休と秀吉(岸谷五朗)の間に溝が生じていく。やがて秀吉は関東の北条家を攻め、ついに天下統一を果たす。しかし、天下人として慢心する秀吉に、利休だけは服従しようとはしなかった…。
24話
利休切腹 江(上野樹里)は、傲慢さを増す秀吉(岸谷五朗)を公然と批判して茶頭辞任を申し出た千利休(石坂浩二)の身を案じ、秀吉のおい・秀勝(AKIRA)に相談する。秀勝へ淡い恋心を寄せる江。父・家康(北大路欣也)に従い大坂を後にすることになった秀忠(向井理)は、そんな江を冷やかしつつ別れを告げる。最愛の弟・秀長(袴田吉彦)が急死し激しく落ち込む秀吉に対し、石田三成(萩原聖人)は敵視する利休の断罪を進言する。
25話
愛の嵐 江(上野樹里)は、切腹の命が下った利休(石坂浩二)に秀吉(岸谷五朗)に謝ってほしいと懇願するが、嵐の中、利休は最期を迎える。その悲報に涙する江を秀勝(AKIRA)は強く抱きしめた。利休の死後、さらなる不幸が起こる。秀吉と淀(宮沢りえ)の子・鶴松が3歳にして病死。悲しみにくれる秀吉と淀。秀吉は朝鮮出兵の命を下し、関白の座を甥・秀次(北村有起哉)に譲る。そんな中、突如、江と秀勝に縁談が持ち上がる。
26話
母になる時 江(上野樹里)は豊臣秀勝(AKIRA)と結婚し、京・聚楽第で“愛する人の妻として生きる喜び”にあふれる日々を送っていた。春、秀吉(岸谷五朗)は朝鮮への出兵を決め、秀勝も出陣することに。江は不安に耐えて、気丈に夫を送り出す。京に独り残された江は、秀勝の子を宿していることに気づく。7月、秀吉の母・大政所(奈良岡朋子)が、病でみまかる。そして、出産を間近に控えた江のもとに、朝鮮からある知らせが…。
27話
秀勝の遺言 江(上野樹里)は、初めての子・完を産むも、夫・秀勝(AKIRA)を失った悲しみから抜け出せず、わが子を抱くことすら出来ないでいた。姉・初(水川あさみ)が訪れ、江を立ち直らせようと奮闘するが、江は悲しみに暮れるばかり。そんな中、朝鮮から秀勝の遺品と文が届く。「そなたに何も残してやれなかった」と、わびる秀勝の言葉に、江は涙しながらも、そっと完を抱き上げる。「秀勝様は、この子を残してくれた」…。
28話
秀忠に嫁げ 秀吉(岸谷五朗)は、淀(宮沢りえ)が産んだ拾を後継ぎにするべく、腹心・三成(萩原聖人)を動かし、関白・秀次(北村有起哉)を追い落としにかかる。義兄・秀次を助けたいと奮闘する江(上野樹里)の願いもむなしく、秀次は高野山に追放され、切腹して果てる。さらに秀次の家族を処刑し、聚楽第を焼き払った秀吉は、非道な行動に怒る江に、追い打ちをかけるように、「徳川秀忠(向井理)に嫁げ」と命令を下し…。
29話
最悪の夫 江(上野樹里)は、秀忠(向井理)に嫁げという秀吉(岸谷五朗)の命令を拒み続けていたが、家康(北大路欣也)の真摯(しんし)な言葉に動かされ「娘・完を連れていけるなら」と、いったんは婚儀を受け入れる。しかし姉・淀(宮沢りえ)の「完を置いていけ」という提案に失望、再び婚儀を拒否する。淀は「完のため」という真意を語り、江の覚悟を促す。江は「姉上が、命がけで完を守ってくれるなら」と、娘との別れを決意する。
30話
愛しき人よ 江(上野樹里)は徳川家に嫁いだものの、夫・秀忠(向井理)との関係は最悪で、前夫・秀勝の遺品や豊臣に預けてきた娘・完の思い出の品を取り出しては、嘆き悲しむ日々を送っていた。嫁いで10か月がたった文禄5(1596)年夏。江は離縁を決意し、淀(宮沢りえ)宛に文を書いてから床についた。深夜、叫び声が聞こえ、さらには、もうもうとした煙が漂ってきた。火事だ。逃げ遅れ、火と煙に包まれた江は、死を覚悟するが…。
31話
秀吉死す 大火事の際、夫・秀忠(向井理)が身をていして自分を守ってくれたことで、江(上野樹里)は、徳川の妻として生きる決意を固め、娘・千を出産する。一方、病に伏した秀吉(岸谷五朗)は、自分亡き後をなんとか息子・秀頼に継がせようと、後を託す者たちを病床に呼び出した。その様子を秀忠から聞き、迷う江だったが、秀吉との間のわだかまりは大きく、会いに行くことを拒み続けていた。しかし秀吉の病状は日ごとに悪化していき…。
32話
江戸の鬼 秀吉が亡くなり、江(上野樹里)は深い悲しみを感じていた。そんな折“石田三成(萩原聖人)が家康(北大路欣也)の命をねらっている”とウワサが広がり、家康は秀忠(向井理)と江に、すぐにでも江戸へ向かうよう命じる。江は京・大坂の人々に別れを告げ出発する。江戸に到着した江を待ち受けていたのは、秀忠の乳母・大姥局(加賀まりこ)。「嫡男をあげられよ」と江に詰め寄る大姥局。女2人の新たな戦いが始まる。
33話
徳川の嫁 江戸での暮らしが始まった江(上野樹里)は秀忠(向井理)との2人目の子を妊娠。「何としても嫡男を」とうるさい大姥局(加賀まりこ)に対し、江は「男の子を産んでみせる」と宣言してしまう。一方、上方では家康(北大路欣也)と三成(萩原聖人)の政局を巡る駆け引きが続いていた。「徳川と豊臣の争いになるのでは」と心配する江だが、出産を控えて、どうすることも出来ない。そして、生まれたのは、またも女の子で…。
34話
姫の十字架 江(上野樹里)は、家康(北大路欣也)と三成(萩原聖人)の間で戦になるのではと不安に感じ、上杉討伐のため江戸に戻った家康に「豊臣との戦は避けてほしい」と懇願する。家康は「討つのは上杉」ととぼけ、「総大将を秀忠(向井理)に任せる」と命令。秀忠は迷いながらも宿命を受け入れ出陣を決意する。大坂では三成が挙兵し、家康についた大名の妻子を人質に取っていた。その手は、ガラシャ(ミムラ)にも向けられ…。
35話
幻の関ヶ原 江戸で江(上野樹里)が秀忠(向井理)の無事の帰還を願うなか、三成(萩原聖人)の挙兵を受けて家康(北大路欣也)は上杉攻めを中止し、全軍を西へ向ける。秀忠は途中、上田城の真田幸村(浜田学)を攻め、苦戦を強いられる。大津では両軍の板挟みにあった高次(斎藤工)が西軍を離脱。妻・初(水川あさみ)と共に籠城し、西軍の攻めをしのいだ。関ヶ原で決戦の火ぶたが切られる時、秀忠はまだ戦場にたどり着けずにいた。
36話
男の覚悟 関ヶ原の戦いは、徳川方の勝利に終わり、敗れた石田三成(萩原聖人)は捕らえられ処刑される。第三子を妊娠し、夫・秀忠(向井理)の帰還を待つ江(上野樹里)は、女中・なつ(朝倉あき)が秀忠の子を産み、しかもそれが男の子であったことを知り、ショックで寝込んでしまう。江戸に戻った秀忠は、江に謝罪するが、江は“自分が産む子が、また姫であったなら離縁してくれ”と申し出る。そして生まれた子は、またも女子で…。
37話
千姫の婚礼 家康(北大路欣也)が征夷大将軍に任じられ、淀(宮沢りえ)と大野治長(武田真治)は警戒を強める。不安を覚える江(上野樹里)に、秀忠(向井理)は、長女・千(芦田愛菜)の秀頼(武田勝斗)へのこし入れが決まったことを告げる。憤る江は秀忠に「和平の証しである」と説得され、婚儀に付き添うことを条件に、それを受け入れる。身重の体をおして千に同行した江は、大坂城で淀、そして初(水川あさみ)と久々の再会を果たす。
38話
最強の乳母 江(上野樹里)は、夫・秀忠(向井理)との第5子を出産。待望の男子であった。世継ぎ誕生を喜ぶ2人のもとに、大姥局(加賀まりこ)が一人の女を連れてくる。世継ぎの乳母として、家康(北大路欣也)が選んだ福(富田靖子)、後の春日局である。福は早速、戸惑う江の目の前から赤子を連れていってしまう。「竹千代」と名付けられた赤子は、すっかり福に囲い込まれてしまい、我が子の面倒を見られない江は、不満を募らせる。
39話
運命の対面 江(上野樹里)は2人目の男子・国松を出産。長男・竹千代の世話を独占する福(富田靖子)に対抗し、「自分の乳で育てる」と国松を溺愛する。駿府の大御所・家康(北大路欣也)、江戸の将軍・秀忠(向井理)という「二元政治」が盤石となりつつあった慶長16年、家康は京・二条城に秀頼(太賀)の上らくを求める。怒り心頭の淀(宮沢りえ)であったが、19歳になった秀頼は自ら上らくを決意。ついに運命の対面が実現し…。
40話
親の心 江戸城内では、聡明な次男・国松(松島海斗)を推す江(上野樹里)と、長男・竹千代(水原光太)一筋の乳母・福(富田靖子)の徳川家跡継ぎをめぐる争いが続いていた。そんな折、大姥局(加賀まりこ)が病に倒れる。大姥局は、秀忠(向井理)に家康(北大路欣也)とよく話し合うよう忠告し、江には「母が子を諦めてはならない」という言葉を残す。
41話
姉妹激突! 秀忠(向井理)は、家康(北大路欣也)の打倒・豊臣の動きを察し、秀頼(太賀)に「共に手を携え、泰平の世を築こう」と文を書く。家康は、豊臣が方広寺に鋳造した鐘に刻んだ文字に「徳川に対する呪詛(じゅそ)が込められている」と言いがかりをつけ、弁明する豊臣方に「大坂城を明け渡すか、秀頼もしくは淀(宮沢りえ)を人質として江戸に送るか」という無理難題を突きつけ、それを拒んだのを理由に諸大名に出陣を命じる。
42話
大坂冬の陣 「大坂冬の陣」が始まり、豊臣方は籠城へと追い込まれる。徹底抗戦の構えを崩さなかった淀(宮沢りえ)だが、家康(北大路欣也)の巧みな戦術に、和睦を受け入れるしかなかった。しかし、和睦には家康のワナが仕掛けてあり、豊臣方は窮地に追い込まれる。秀忠(向井理)は、秀頼(太賀)に降伏を勧めようと、大坂城に潜り込むが…。
43話
淀、散る 徳川と豊臣の戦いの火種は、くすぶり続けていた。両家の激突を食い止めるため、駿府へ向かった常高院(水川あさみ)による必死の嘆願も、家康(北大路欣也)の心を変えることはできない。秀忠(向井理)は、常高院に江(上野樹里)の手紙を託す。江戸で一緒に暮らそうと書かれた文を、淀(宮沢りえ)は「もはや引き返すことはできぬ」と拒絶してしまう。そして江たちの願いもむなしく、ついに大坂夏の陣の火蓋が切られる。
44話
江戸城騒乱 淀(宮沢りえ)の死の知らせを聞き、江(上野樹里)は寝込んでしまう。徳川の勝利に、大騒ぎする竹千代(水原光太)を叱る江に、福(富田靖子)は“秀忠(向井理)が淀を討つ命を発したのだ”と告げる。江戸に戻ってきた秀忠に問う江。秀忠は涙を流し“天下泰平のため血を流すのはこれで最後だ”と誓う。常高院(水川あさみ)は、江と竹千代の間を取り持とうとするが、それがまた、新たな騒動のきっかけとなるのであった…。
45話
息子よ 家康(北大路欣也)が倒れたとの知らせが江戸に届く。江(上野樹里)に送り出され見舞いに行く秀忠(向井理)だったが、久方ぶりの再会にも父と子の会話は弾まない。江は、居ても立ってもいられず、自らも駿府へ向かう。薬草摘みを手伝いながら、義父に徳川へ嫁に来てからの思いの丈を話す江。元気を取り戻し、いったんは回復したかに見えた家康だったが、再び倒れてしまう。死を覚悟した家康は、秀忠に自らの思いを語り出す。
46話
希望(最終回) 秀忠(向井理)は、徳川の世継ぎを竹千代(水原光太)と定めた。そんな折り、秀忠に隠し子がいることが発覚する。二度目の浮気に怒りを禁じ得ない江(上野樹里)だったが、その隠し子・幸松(後の保科正之/小林海人)が、竹千代・国松(松島海斗)と無邪気に遊ぶ姿を見て、自らの考えの狭さに気づく。正室の子も側室の子も、皆、徳川の子として暮らし育てたい。そんな江の思いが、後に江戸城大奥を誕生させることとなる。
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